Google+ が一般公開。検索機能、Hangouts への機能の大幅強化、そして One more thing

限定公開だった Google+ が、たくさんの新機能とともに一般公開となりました。これまで招待されていなかったので利用できなかったというかたは、Google+から登録を行ってください。

非常に駆け足ですが、今回の新機能の主な点をまとめておこうと思います。

Google+を横断検索

まだすべてのアカウントに機能がロールアウトはしていない模様ですが、Google+内部を話題やユーザー名で検索できるようになりました。

この検索結果は非常に気になるところです。リアルタイム性はどれだけあるのか? 重み付けはいかに行われているのか? サークルを限定した検索はできるのか? +1 ボタンの影響はどれだけあるのか?といった点です。

Search

新番組を作りたい Hangouts on Air

ビデオチャットの Hangouts はこれまで、チャットルームにいる人だけに閲覧可能でしたが、今回のアップデートで直接やりとりする上限9人の人を指定したうえで、それ以外の人には観客としてビデオチャットの様子を閲覧可能になりました。

これはビデオキャストのような番組にもよさそうですね(収録の方法さえあれば)。また Hangouts には、スクリーンキャストをしたり、Google Docs を相手に見せる機能も加わりましたので、すでに Google の他のツールとの統合が進んでいる模様ですね。

Hangouts on air

今回のアップデートがいれなかったもの、そしてタイミング

ここまでアップデートが大きいと、何が入らなかったのかも示唆にとんでいます。たとえば、Google Apps ユーザーがまだ Google+ を利用できない、企業ページがまだ存在しない、あるいはサークルを公開する機能はない、といった点が気になります。

今回の発表に加えて、モバイル機能の今後の追加方針についても記事が登場していますので、しばらくは根幹における機能追加よりも、モバイル周りの整備が行われるものと思われます。

一方、公開から機能追加にいたるまで、話題をすべてもっていっている感のある Google+ ですが、今回もアメリカで「Google+って本当に利用されているの?」という記事が登場して、Seesmic の Loic が反論しているというタイミングでしたし、注目されている Facebook F8 カンファレンスの直前を狙ったものというのも見逃せません。

ユーザーとしては、ますます楽しくなってきた!の一言に尽きる状況です。

そうそう、One more thing が…

こちらは Google の正式発表ではありません。むしろ私自身の発表なのですが、Google+の操作方法から考え方までを網羅した本、できるポケット Google+ グーグルプラス スマートに使いこなす基本&活用ワザ 70 がインプレスから11月初めに登場します。

著者はいつもの三人、ネタフルのコグレマサトさん、みたいもん!のいしたにまさきさん、そして私の「マサまさ正」トリオです。

今回の追加機能ももちろんフォローした一冊になる予定ですので、まだ操作の仕方がわかりにくいという方は予約していただければ幸いです!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。