何通りにも使える「とれるカメラバッグ」でモバイルライフが楽しくなった

仕事であれ趣味であれ道具にこだわるのはいつだって楽しいものです。

こと写真についてはカメラ本体以外にもこだわるポイントが多すぎて趣味自体が一つのアリ地獄となっているのですが、いつも悩むポイントになるのがカメラと周辺機器をいれるバッグです。大きすぎても利用しづらいですし、小さくては元も子もありません。

なにより、バッグ自体の存在感が強すぎて写真をとるたびに「バッグを置く」→「カメラをとり出す」→「撮影」という手順を踏んでいたのではシャッターチャンスを逃してしまうことも往々にしてあります。

そんな、写真を撮る側の悩みをとりこみ、まったく新しいコンセプトで作られたカメラバックがみたいもん!のいしたにまさきさん (@masakiishitani)の監修のもと、abrAsusブランドの南さんひきいるスーパーコンシューマーのプロジェクトとして製品化されました。その名も「とれるカメラバック」

完成品のカメラバッグをモニター用にいただきましたので、ゴールデンウィーク中に集中的に使ってみたところ、さっそく子供の散歩の必須アイテムになってしまいました。

「とれるカメラバッグ」のどこが「とれる」のか

「とれるカメラバッグ」の最も個性的なところは本来「収納」のためのものと考えがちなカメラバッグを「撮影のためのプラットフォーム」にしてしまおうというコンセプトです。

説明にはスーパーコンシューマーのサイトにある南さんの勇姿が一番手っ取り早いですね(笑)。

Torecame

このように移動時は背中側に回しておき、瞬時に前にもってきてカメラをスタンバイさせます。スタンバイ時は上の蓋を開けたままにしておけばカメラをすぐに取り出せるばかりか、バッグの上でカメラを安定させて撮影することができるわけです。

この「コンセプト」の周囲にバッグを設計したのが「とれるカメラバッグ」というわけです。

写真で見ていきましょう。まずは全体。

とれるカメラバック・全体

身体にしっかりとフィットしつつ、バッグが不安定にならないように角度に工夫がされているベルト。

とれるカメラバック・ベルト

チャックは止水になっていますので、雨が降ってきた際にチャックから水が染み込むのを避けることができます。

とれるカメラバック・止水チャック

中の様子がこちら。見えにくいですが、マジックテープの間仕切りがあってカメラやレンズにあわせて中を整理することができます。

とれるカメラバック・中のようす

とれるカメラバッグがモバイルブロガーにうけそうな点

カメラバッグというとカメラしか入らない印象ですが、「とれるカメラバッグ」はそれ以外にもいろいろ詰め込んで歩く仕事場にできます。

その決め手がこの外側ポケット。なんと iPad はもちろん、Macbook Air 11inch なら余裕で入ります。

とれるカメラバック・MBA11inchをいれてみた

というわけで無理のない範囲で仕事環境をバッグにいれてみると、ふだん利用している Nikon D90 と替えレンズ、MBA 11inch、そしてMBA 用の電源アダプタ、Pocket Wi-Fi、モレスキン、筆記用具、その他電源ケーブル類など、仕事に必要なものがあらかた入ってしまいました。

しかもこの状態で両手が空きますので、機動力が非常に高まります。ガジェット満載で活躍する人にはぴったりといえるでしょう。

また、まだまだ抱っこの必要がある子どもを連れて外出する私なども、面倒が先にたってなかなかカメラを持ち歩けなかったのが悩みが解消してゴールデンウィーク中は写真をとりまくっています。本当にありがとうございます!

バッグとしてのクオリティもとても良いものですが、ちゃんとしたコンセプトが背景にあって利用出来る点が道具にこだわる心をくすぐりますね。

お値段はちょっと高めですが、これに類する他の製品と比較して高すぎるということはありません。発売は 5 月11日で、現在予約受付中ですので、カメラバッグに悩んでいるひとはぜひご検討ください。

p.s.

「とれるカメラバッグ」の製作過程はスーパーコンシューマーで公開されていますので、ぜひお読みください。一年近い試行錯誤があってガジェット好きな人にはたまらないとおもいます。

また「とれるカメラバッグ」関連のつぶやきが Togetter でまとめられています。私のお尻の写真が下の方に…(笑)。

とれるカメラバック・全体

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。