ライフログサービスの真打ち、Daytum にiPhoneアプリが登場

daytum.png 「2011年、毎日をどんな数でとらえていきますか?」という記事を書いたばかりですが、タイムリなーことにこうした「数で人生を切り取る」サービス DaytumiPhone アプリ版が登場しました。

Daytum についてはずいぶん前に紹介していますが、正直なところウェブでなければ情報の入力が不便なのと、iPhone版のインターフェースは使いにくかったこともあって、なかなか人には勧めづらいサービスでした。それがこのiPhone版で変わりそうな予感がします。

Daytum については何度かにわけて書こうと思いますが、まずは Daytum の考え方から、iPhone アプリの紹介までをまとめておきます。

Daytum で記録できること

Daytum では、「コーヒを飲んだ回数」から「一日に乗った電車の距離」といったデータをログとして残しておくことができるサービスです。データはすべてユーザーの側で入力する必要があるものの、入力されたデータは美しいグラフにまとめることができますので、データを重視するライフログツールとして利用することができます。Nicholas Felton の年間レポートを見てみれば、どんなデータを記録できるのか、なんとなくわかると思います(このインフォグラフは Daytum で作ったものではありませんが。

Daytum ではすべてのデータは「項目:数」の対として表現しています。そこで最初に利用する際には、思いつくままに「コーヒー:1杯」「外食:1回」「歩いた距離:1.5km」といったように入力し始めるとよいでしょう。

利用しているうちに、コーヒーは「ブラック・ラテ・カプチーノ・インスタント」で分類して数えたくなったりといったように細かく記録をしたくなってくるはずです。

Daytum iPhone アプリでライフログ

iPhoneアプリはウェブサービスの Daytum のアカウントと同期して利用しますので、まずは Daytum のアカウントをとってからインストールしましょう。

アカウントの登録が済んだら、さっそくログを入力し始めます。Entries タブを選び、たとえば item の欄に「コーヒー」、数の欄に「1」と入力すれば、まずはコーヒー1杯のログが記録されます。

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これではあまり面白くありませんので、いくつか項目が入力できたら「カテゴリ」を追加します。例えば「Workout」というカテゴリを作成して、その中に「腕立て」「腹筋」「スクワット」といったアイテムを登録すれば、日々の運動をこの三つの数から把握できるようになります。

また、ログを入力するために毎回アイテムの名前を入力しなくても、過去のログをスワイプすれば項目の追加ができるようになっていますので、利用すれば利用するほどログをとるのが楽になります。

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入力したログは、このようにすぐにグラフ化することができます。複数の項目があるならグラフは色分けされています。一方、生データのリスト表示も可能です。

カテゴリや、アイテムの名前や追加もアプリ内から実行可能です。実際、このアプリのおかげで、ウェブ版のDaytumをふだん利用する必要はなくなりそうです。

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iPhoneアプリで入力するデータはすべてオフラインでも管理されていて、あとからウェブ側に同期することが可能になっています。

データ型のライフログなら Daytum で決まり!

これまで Daytum は「いつでも・どこでも記録できる」という理想には程遠かったので、このアプリの登場でやっと本物のサービスに進化した気がします。

Daytumはデータを入れれば入れるほどそれを利用して美しいグラフを描いたり、客観的に解析することが可能になります。このあたりのウェブサービスの方の Daytum の使い方はまた後日ご紹介します。

ここまでデータ偏重のライフログを実践する人は少ないかもしれませんが、ふだんからデータで生活を切り取っていくのが好きな人ならぜひおすすめです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。