自分には決してかけなかった「女子iPhone情報整理術」
iPhone情報整理術を佐々木さんと書いていた際にずいぶんと頭を悩ませ、結局成功した感触が得られなかったのが「女性に向けたワザやアプリの紹介」という目標でした。
執筆していたのはまだ今ほど女性ユーザーがいなかった頃ですし、アプリを探すのも難しかったので当然という面もあります。ただその、著者の二人が両方とも理屈っぽい男ですので、そもそもいくら考えても考えが及んでいない(笑)感じがありました。
そんなジレンマを気持よく吹き飛ばしてくれる本をiPhone女史さんから献本いただきました。その名も「iPhone for Girls」 。なるほどこんな点が足りなかったのかあ、と勉強になりました。
写真にステキ要素は大事
男性、というよりも私などは「どのように写真を美しく取るか」「どのように上手にとるか」という視点がどうしても先に来てしまうのですが、むしろ食べ物は美味しく、肌はきれいにとりたいという視点から、DeliCam や、more Beauteといったアプリが紹介されています。
もちろんデコレーションをしたり、プリクラ風にとるアプリなどもあって、「見え方」も大事なのだなあ、と当然のことにいまさらながら感心してしまったり。
癒し、占いも生活の一部
あとこれはまったく自分の引き出しに入っていなかったのでなるほどと思ったのが、癒し系アプリ、占いなども楽しそうなものがいろいろと紹介されていた点です。
私などはどうしても占いや効果に納得がいかない癒しアプリは紹介するのを控えてしまうのですが、別に理屈じゃなくて、生活のアクセントなんだから使って楽しいならいいんですよね。うん。
人の数だけ iPhone の使い方が
と、ここまで書くとこうした女性向けアプリだけが紹介されている本のように思えるかもしれませんが、実際は初心者がつまずく操作や、基本機能についてもきちんとまとめられていて、この薄さで内容の濃さはすごいと感じました。
また、iPhone の利用のされ方がとても多岐にわたっているのだなということを感じさせる一冊でもありました。12/24発売の「できる100ワザiPhone 4」でも、そのあたりには気を使って書いたのを思い出します。
ギークでない人が iPhone を初めて使う場合には周囲に教えてくれる人がいると話が早いのですが、こうした本があまりIT本を手に取らない層に届くとよいのかもしれません。
ページ校正などもかわいいので書店で見かけた際はひらいてみてください。いえ、ここまで分析しても自分にはとても書けそうにないですね!