4HWW の Tim Ferriss が Evernote のアドバイザーに。その意味とは?

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椰子の木が象さんを支えるとは! これは自分的に大きなニュースです。このブログでも繰り返し 取り上げて きた The 4-Hour Workweek の Tim Ferriss さんが Evernote のアドバイザーに就任されたそうです。

Mountain View, Calif. – May 18, 2010 – Evernote, makers of the multi-platform memory enhancing service, today announced the addition of Tim Ferriss, author of New York Times bestseller The 4-Hour Workweek, to their Board of Advisors. Evernote’s goal is to give its users near-perfect memory by allowing them to save and find their ideas and experiences whenever and wherever they like. Ferriss, a productivity and life management expert, will provide strategic counsel as Evernote continues to develop and grow its service into new regions and markets.

マルチプラットホームで記憶を改善するサービスを提供する Evernote は本日、ニューヨークタイムズのベストセラーに登場した The 4-Hour Workweek の著者、Tim Ferriss 氏をアドバイザーに迎えると発表しました。Evernote はいつでも、どこでも、好きなときにアイディアや経験を保存し検索できる完璧な記憶を作ることを目指しています。プロダクティビティやライフマネージメントの分野でエキスパートの Ferriss 氏は、Evernote が今後新しい市場や地域に成長するための戦略的な助言をする予定です。

「なんで自己啓発本の著者が Evernote に?」と思われるかもしれませんが、Tim が提唱しているのが “Lifestyle Design” で、Evernote がライフスタイル的なアプリであることを考えれば納得がいきます。

「Evernote には○○の機能がない」「もっとこうなればいいのに」という声をよく聞きますが、そうした機能改善も重要である一方で、私はこのサービスがどのように人生を変えてくれるのかにもっと注目してほしいと思います。

これまでに目にした数百のウェブページ、目にした数百の面白い画像や動画、そして自分の人生の断片を Evernote にいれていつでも引き出せるというライフスタイルの変化は、それまで記録するあてがなかった時代に比べて驚くほど豊かに感じます。初めてモレスキン手帳に出会ってユビキタス・キャプチャーを始めたときに似ていますね。

Tim が加わったことで、単なる機能の向上以上に、こうしたライフスタイル・アプリとしての Evernote の使い道がさらに豊かになってくれることと期待しています。

p.s.

Evernote ハンドブックを作るときにかなり参考にしたのが 4HWW のビジネスプラン作りのセクションでした。邦訳は原書のよさをほとんど伝えていない気がしますので、興味のあるかたはぜひ原書で!

The 4-Hour Workweek, Expanded and Updated: Expanded and Updated, With Over 100 New Pages of Cutting-Edge Content.

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。