脳はリファクタリングできるか?(「リファクタリング・ウェットウェア」Andy Hunt、オライリー・ジャパン)

だれもが、右耳と左耳の間に「ウェットウェア」をもっています。

エルキュール・ポアロが「灰色の」と表現したあの器官。どんなコンピュータも勝てない処理能力と、どうしようもない怠惰さを兼ね備えた、つまりはあなたの脳です。

オライリー・ジャパンから、「リファクタリング・ウェットウェア 達人プログラマーの思考法と学習法」という本をいただきまして、喜んで読み始めているところです。

この本はPC のような機械をハードウェアと言うのに対して、ユーモアを籠めて私たちの脳を「ウェットウェア」と呼び、いかにしてそれをリファクタリングして機能を改善させるかと認知科学・神経科学・学習理論・行動学などといった視点から解説しています。

達人と呼ばれるプログラマーの認知力や、思考方法のなかに踏み込み、脳という意地っ張りな器官をどのように扱えば力を引き出せるのかという話題が全編にわたって紹介されています。

脳の働きかたから、GTD やマインドマップや手帳術がなぜ効果的かに至るまでが話題にあがっており、当ブログの話題とかなり重なっているので、もし本屋でみかけたら手にとってみてください。きっとレジまでもっていってしまうはずです。

かなりマニアックな本ですが、なんとなくわかった気になるだけの「脳力開発」ものの書籍に比べたらずっと科学的で、かつプラグマティックな構成をもった本です。読み応えがあるので今後ゆっくりと紹介していきたいと思います。

まずは本を送って下さったオライリー・ジャパンに御礼まで。ありがとうございました!

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本と一緒に本書のマインドマップのポスターもいただきました!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。