男の脳は無数の箱。女性の脳は高速ネットワーク?

Understanding How Different Genders Think | Productivity 501

同じタスクを与えられていても、男性と女性ではアプローチがちがうものです。 たとえば買い物に行ったとしても、「まず何を買うべきか決めよう」という私と、「次の棚に必要なものがないか見に行こう」という家内。あるいは最初から最後まで話を聞いてもらいたい家内に対して、それが面倒くさくて仕方がない私。

男性と女性のアプローチの仕方の違いが分かっていれば、どんな点に注意して相手にあわせればいいのか理解できるので、変な地雷を踏まずに済みそうです。

Productivity501 のクライアントがユーモラスに男性と女性の違いをコメディで紹介し、離婚するカップルを減らそうと取り組んでいる方らしいのですが、男性の脳と女性の脳の働き方の違いを紹介するショーが公開されていて、見ていて笑ってしまいました。

要約は以下の通りですが、ぜひムービーの方も見てあげてください。

男性の脳は、小さな箱がたくさん集まってできているんだ。車について一つ、お金について一つ、仕事について一つ、お母さんについての箱が(地下室のどっかに)一つ。ルールはたった一つ。箱同士は触れてはいけない。男性が話をするときは、一つの箱をとりだし、注意深くふたをあけて中身について話をして、また注意深く他の何にもふれないように元に戻すわけだ。 十字を切って(笑)から女性の脳の話へ。

女性の脳は、ワイヤーで配線されたボールのようなものだ。すべてがつながっている。車はお金に、お金は仕事に、仕事は母さんに。インターネットのよう。そしてこの配線に乗って「感情」が高速にいったりきたりしているんだ。

女性がたいていのことをなんでも覚えているのは、このネットワークがあるからだ。男性にもときどきこういうネットワークが起こるけれども、正直な話、男性にはたいていのことはどうだっていいんだ。逆に、女性はすべてのことが気になって仕方がない

ところで、女性があまり知らない特別な箱が男性の頭の中にある。それが「何も入ってない箱」だ。この箱は僕らの一番のお気に入り。放っておけば、男はこの箱の中にいつでも戻っていく。この箱を開いている限り、男性は「何も考えていない」状態になれる。実際、男性は何にも考えていない状態でいられるんだ。それが、男性が釣りのようなことでも趣味にできる理由だ。

反面、女性にはこの箱がない。女性の頭は決して止まる事がない。だから**「なんにも考えていない」男を見ることほどイライラすることもない**わけなんだ。 なるほど、それで女性とけんかをしていると「何年前の何月何日のあのときにあった出来事でもあなたは…」といわれてしまうわけなんですね。

もちろんこのコメディで言っているのはメタファーであって、本当に脳科学的な違いを説明している訳ではないのですが、この「箱とネットワーク」のメタファーがお互いを理解し合うためのヒントになるなら有益ですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。