情報密度を高める「ページ番号」+「索引」ノート術

notebooks.jpg 以前から書いているようにユビキタス・キャプチャー用の Moleskine には必ずページ番号を振って、索引を作るようにしているのですが、実はまじめな勉強用のノートや会議のメモ取りにもこの方法が非常に使えます。The 4-Hour Workweek の Tim Ferris もこの方法を実践しているらしく、ブログで画像付きの説明がありました。

彼の場合は次のような手法でノート取りを行っているそうです。

  1. 全てのページに番号を振るのではなく、右側のページの右上だけにページ番号を振っている

  2. ページが終わるたびにノートの表紙裏にページ番号と内容を1行程度で記入する

  3. 「ブログ関連」「まとめページ」といった自分の興味にそった索引ページを作成し、さきほどのページ番号で、関連したページ番号にリンクを張ってゆく。

ほとんど私の方法と同じですが、彼は勉強したり、インタビューをしたりするのと同時にこの作業を行っていることを強調していました。つまりは、情報が入力されると同時にそれが何と関連しているのかという「構造」を入力してゆくことに非常に重きをおいているようです。

専門書など、情報がたくさん入ったもののノート取りをするときにこれは非常に大事なことかもしれません。どんなに頑張っても元の本と同じように冗長に書くことはできませんので、「索引項目」と「ページ番号によるリンク」だけにとどめることで話の流れと関連性の痕跡のみをノートに書いておくことで記憶を呼び覚ましているわけです。冗長な内容については、本のどこを参照すればいいかのみ書いておき、本自体に下線をひいておくわけです。まさしく、ハイパーリンクによって効果の増すノート取りです。

興味がわいてきましたので、昔読破したけれども今では内容を忘れかけている思想本でこのノート取りを実践してみることにします。

目標は 100 ページあたりノート1ページの分量。本一冊の記憶を呼び起こすのに5分で済むような書き方です。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。