[OSX / Linux] ターミナルのプロセスが終わると通知を表示する Noti

これはターミナルでのコーディングが仕事の大きな部分になっている人にとって、小さいですが、とても便利な仕組み。

Noti はターミナルプロセスが終了するのを待って、OSX / Linux マシン上で小さな通知窓を表示します。処理に長い時間がかかるコマンドを入力した際に、それが終わるのをたとえ十数秒であってもぼうっと待っている必要はありません。プロセスが終了すると Noti が音とともに通知を発生させます。

数秒以上の待ち時間を有効活用

たとえばちょっと大きめのディレクトリで tar コマンドでファイルをかためている際などに、終了までしばらく時間があると、ぼうっと待っているのも無駄ですし、「終わったかな」といちいちウィンドウを見に行くのも面倒なことです。noti を使えば:

noti tar -cjf music.tar.bz2 Music/

という一行のコマンドで通知が発生してポップアップが表示されます。

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たったこれだけですが、こうした10秒以上5分以内ほどの通知というのは利用することが多くて、いままでは実は Pushover を使って自作していたくらいです。

Noti は Pushbullet に通知を送ることもできますので、同様の通知をすべてのデバイスで受け取ることが可能です。

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Pushbullet を使うには環境変数 NOTI_PB に Access Token の文字列を登録しておくだけで大丈夫です。

どんなときに使う?

あまりに小さな機能しかない Noti ですが、使う人によってはたいへん貴重になります。たとえば起動するのに時間がかかるサーバーの起動スクリプトの最後に Pushbullet 向けの noti を入れておけば起動した際に携帯電話に通知がいきますのでその後の作業ができます。

私みたいな仕事ではデータ解析のスクリプトが1分から30分くらいと、さまざまに時間がかかります。スクリプトが回っているあいだ別の仕事をして、さらに別の仕事に飛んで、スクリプトが終わったら次の作業を装填、発射、というようなことがほぼ日常になっています。

どこにいても受け取れる簡単な通知はこうした作業の回収するのが難しい小さな時間を拾ってくれます。こうした時間を回収するつまらないけど繰り返すことができるツールを自分なりにもっているかどうかで大きな違いがあるんですよね。

Noti は Github で OSX / Linux 用の実行形式が配布されていて、利用方法も詳しく書かれています。ターミナル・ウォリアーなみなさんはぜひ。

(via Lifehacker

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。