看板UIでEvernoteをプロジェクト管理ツールにするKanbanote
あけましておめでとうございます。
今年も Lifehacking.jp は「人生を変える小さな習慣」を小さなハックや便利なアプリ、あるいは手元を変える文房具や思考を変える考え方といった多方面から書いていきたいと思います。
ところで新春の本家Lifehackerで、看板のようなUIでEvernoteでタスクを管理するKanbanoteが紹介されていました。
開発者が半日程度で作ったというこちらのサービスですが、簡単でいながら強力なプロジェクト管理のツールになりそうなので紹介したいと思います。
3つのリストで仕事のフローを制御
このサービスのもとになっているのは、パーソナル・カンバン方式という、仕事を3つの流れで制御するという考え方です。
Doing「やっていること」、Done「終わったこと」、Backlog「未処理」の3つのリストを作り、それぞれの間で単位となっているタスクをやりとりするというだけのフロー制御です。
仕事といえばその3つの状態のどれかにあるのは当たり前といえば当たり前なのですが、たいてい「いまやっていること」と「未処理」が混ざってしまって、思考が混乱してくるところが問題です。
そこでこの3つのリストに、紙をつかっても、付箋でもいいので物事を整理してゆくというわけです。
既存のサービスでいうと、Trelloがこれに相当するのですが、この方式をEvernoteのノートでできるようにしたのがKanbanoteです。
使い方は簡単で、EvernoteのアカウントをKanbanoteに接続すると、リストを作る画面に移動します。ここに来る前に、Doing / Done / Backlog のノートブックを作って、一つのスタックに整理しておくことをおすすめします。
あとはKanbanote内でのリストを、ノートブックとタグの交点から取り込みます。ノートブック全体を選びたいなら、タグは選択不要です。あるいはタグだけを設定して、ノートブックを選ばないという使い方もできます。
すると、冒頭のようなリストが作成されます。それぞれの黄色い付箋のようなUIはノートになっていて、“See details"で内容をみることができます。
ノートをリストからリストにむけてドラッグして移動することもできますので、「未処理」から「Doing」へ、そして「Done」へと移動してゆくことも楽にできます。
資料とタスクを一ヶ所に
たったこれだけのサービスなのですが、不思議と強力なのはEvernoteのノートは資料そのものでもあるためです。
ふだんはKanbanoteに表示されているノートのタイトルだけをみているのですが、詳しい手順や、資料をみたくなったらそのノートを開けばよいわけです。
これが既存のタスク管理サービスやアプリだと、タスクと資料が乖離しているというわけですので、もし資料とタスクとの紐付けが重要な仕事をしている人ならば、このワークフローは重宝すると思います。
まだまだテスト的に立ち上げられた印象のあるサービスですので動作が遅い面もあるのですが、このワークフローを学ぶという意味でも触れてみてはいかがでしょうか。