スキマ時間で新しいスキルを学べるLynda.com
たいていの人はなにか得意なことがあるはずです。しかしそこにもう一つスキルを付け加えることができると、二つのスキルの相互作用でさらに飛躍できます。
たとえばプログラミングはいくらか知っているけれども、そこに簡単なデザインスキルを付け足せたらアプリの開発がスムーズになる。あるいは写真ツールの扱いに加えて動画編集を学べばコンテンツに幅ができるといったようにです。
そして多くの場合、この「もう一つのスキル」は入り口のハードルさえ乗り越えることができるなら、すぐに自分で深めてゆけます。忙しい日常のなかに、この最初のハードルを越える仕組みを取り入れることができるかが鍵といえます。
自分も動画編集やCreative Cloud Photoshopのスキルといったように、中途半端にはできるものの、まとまった知識を手に入れたいと思っている分野がたくさんあります。
そこで最近登録して愛用しているのが Lynda.com です。英語でリスニングをする必要があるものの、動画のクオリティとコースの構成の巧みさもあって、するすると頭に入ります。
Lynda.comのインターフェースとアプリ
Lynda.comは主にIT関連のツールの使い方を、その道の専門家が解説する動画でできています。
全体で5-6時間ほどのコースが、2-5分程度に細分化してありますので、自分が聞きたい場所だけを選んで飛ばし見することも簡単です。
英語が読めるもののリスニングは苦手という人は、ウェブ版のLynda.comならば右下の書きおこしの英文が動画の進行に合わせてハイライト・スクロールしますのでこちらを目で追うとよいでしょう。これリスニングの訓練にもなりますね。
しかし最も役に立つのは出先でのスキマ時間にLyndaアプリで5分ずつ勉強することです。
アプリはiPhone、iPadの両方があり、コースの視聴履歴が同期しますので机で見ていた続きを歩きながらということもできます。
こちらがiPadでの受講風景。プログラミングなどのコースでは細かい字を追いますので通信速度が速くないと辛いこともありますが、たいていはなんとかなります。
どんな教材があるか
Lynda.comにはIT関連のたいていのスキルについて講習があり、毎週のようにアップデートがされています。
たとえば先日のCreative Cloudのアップデートについても速報がすでにアップされているなど、自分で情報を探るのが面倒な際にも利用できます。
こちらは開発者向けのコース。Objective C、PHP、Rubyなどもありますし、先日公開されたSwiftも準備されてます。また、Ruby on Railsなどといったフレームワークのコースも、主なものについてはそれぞれあります。
こちらは写真家向けのコース。PhotoshopやLightroomの使い方、カメラの装備についての概論。写真撮影の基本など、案外まとまって聞く機会がなく自己流で済ませていた話を深めることができます。
こちらはウェブ開発。BootstrapやCSS3だけでなく、レスポンシブデザインのまとまった最新情報などもあります。
こちらは動画編集。iMovie、Premire、Final Cut Proなどのツールの初歩とともに、こうした解説動画を作る際のノウハウなどもまとめられています。
これ以外にも、CADデザイン、オーディオ編集などから、ビジネス・ソフトウェアの利用方法、ビジネススキルに至るまで、かなりのバラエティの動画があります。
問題は値段。Lynda.comは定期購読制になっていて、月$25で全ての動画が視聴可能になります。
動画をiPhone、iPadのデバイスにダウンロードしたい、教材もほしいという場合は年間購読や、プレミアムのプランにする必要があります。
私はまださすがにプレミアムに手を出せてはいないのですが、毎月$25で学び放題というのは安いのではないかと思っています。
Lynda.comのコースにはたいてい無料で視聴できる節が一つずつありますので、そちらでクオリティを確かめていただけると、なるほどこれが数百個視聴し放題なのかと納得いただけると思います。
とりあえず私は動画編集や写真の基礎など、少し足りてなかったように思うスキルを学んで、そのあとはずっと知りたかったプログラミング言語やフレームワークへと進めようと思っています。