ホームイベントいしたにさん、勝間さんの「Amazon KDP完全ガイド」イベントで心に火がついた
イベント

いしたにさん、勝間さんの「Amazon KDP完全ガイド」イベントで心に火がついた



IMG_5246

イベントで得られた情報でなく、意気に感じて心が高揚するイベントというのはちょっと久しぶりのことでした。

みたいもん!のいしたにまさきさん、勝間和代さんによる、『「個人出版」を語り尽くす! 『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』出版記念トークイベント』に参加しました。

実は勝間さんのトークを拝聴するのは初めてだったのですが、評判通りの回転の速さとエネルギーで、最前列に座っていて肌感覚で一度くらい室温が上がったような気がしました。

イベントは Togetter にまとめられていますので、つぶやきの流れを追うだけでだいたいは把握できると思います。

リンク:「個人出版」を語り尽くす! 『Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド』出版記念トークイベントのまとめ、これが勝間無双か!

しかし二人のトークには、ちょっとだけ見かけ通りではない部分が潜んでいます。表向きのいわゆる「勝間無双」の部分に目を奪われていると、その隙間に黙示されていた大事なポイントを見逃しかねないのです。

10万字読んで5000字アウトプットする

その大事なポイントの部分にいくためにもまずイベントの流れを追いましょう。今回のイベントではいくつかハイライトがありましたが、次の写真がその一つです。

IMG_5249

もともとこのスライドの中心には「KDP」という文字が入っていて、ブロガーと作家、ウェブと紙の交点に KDP が位置していることを意味していました。

そこにワンコイン文庫で新作を発表し続ける勝間さんの存在がすっぽりと収まります。なるほど、「勝間さん」というさまざまなコンテンツを生み出せる個人の活動がさまざまに広がるなかで、それを結びつける場所に KDP はあるといってもいいのです。

この交点には誰の名前があってもよいわけですが、その人によって活動のバランスと、そのなかにおけるウェブや紙、KDPの意味合いが変わると読むわけです。

IMG_5250

もう一つのハイライトはこちら、勝間さんによる「クオリティの高い文章を生み出すための方法」で、いわゆる一日に10万字をインプットし、5千字をアウトプットするというイン・アウトのバランスです。

ハードルが高いと思うかもしれませんが、インプットは本だけでなく、ブログなども含めてよいでしょうし、アウトプットはソーシャル・メディアへの書き込みも含んでいます。10万字というのは、最近の文庫だと150-170ページほどになりますね。1時間読書に当てる時間があるなら読む習慣のある人なら読める分量です。

ただこの話、「勝間さんはやはりすごい」「超人的でないと売れるKDP本なんて出せない」という文脈で読むと少し損かもしれません。

本当のクオリティの勝負

DSCF0479

この話は、「10万字読め!5千字書け!話はそれからだ!」というマッチョな話と言うよりも、勝間さんがクオリティを維持するために実践していることを述べたに過ぎません。

KDPの場合は誰でも参入が可能であるため、企画の段階で振り落とす出版社の存在も、クオリティを高めるために助力してくれる編集者の存在も普通はありません。つまりクオリティの産出の責任は著者本人にすべてかかってくるのです。そのためにできることはなにか? という話なのだということです。

たとえばそれを望むなら、私も勝間さんと同じロジカルなクッキングの分野で本で出すことが可能です。「出版社が取り合ってくれない」という障壁はなくなっています。

そうすると、あとは内容とマーケティングの勝負。勝間さんとガチンコの勝負を挑むことが、今すぐできるのです。

勝間さんの「無双」はここでもクオリティで誰にも負けるつもりはないという意気込みであり、フィールドがフラットであるがゆえのファンティングポーズといってもいいでしょう。

それは本になるのか

DSCF0466

KDPでもうひとつ破壊されたものが、「それって本にしていいの?」という判断基準です。

ツイッターのようなソーシャルメディアで「誰をフォローする?」という形で編集権が読み手に移ったように、なにをもって「本」とするのか? という判断は著者の側に移りました。これは凄まじく大きな意味があります。

先ほどの話題と並行しますが、以前は本は限られた作家や教養人や学者にしか出せませんでした。そして本の内容も学術論文がそうであるのと同じように、something newism、つまり重複なく人類の知的アーカイブへの追加がなされることを前提としたものでした。資源も人的リソースも希少でしたからね。

でもKDPではそのあたりの制限がありませんので、既存の「本らしさ」がなければいけないということもありませんし、他の人と同じテーマでも(剽窃でなければ)かぶること自体に悪いことはありません。

このあたりをちょっとわかりにくい質問にしてみたのですが、勝間さんにはそれはコンテンツの問題とスパっと斬られました。つまりKDP本は本の抽象化なのではなく、コンテンツに対するパッケージングだという発想の転換は、大きな意味を持つといえるのです。

勝間さんのワンコイン本のタイトルも、どこかこれまでの出版物の境界線を押し広げるような、メルマガから拡張されたような場所を狙っていることがわかります。

逆に、テーマが自由である分、そのテーマを我が物とできるかは、商業出版以上の努力が必要ともいえます。無双には無双するだけの理由があるわけです。

まとめ

今回本当に良かったのは、勝間さんが実に楽しそうに、面白おかしく話しているのを目の前で聞くことができた点でした。

Togetterを読むだけでは、参加者の気圧された雰囲気がでているかもしれませんが、実に面白くて、楽しい話だったのです。

そしてKDPという分野で先行者として走る人が実践しているノウハウは、常にインプットに気を使い、アウトプットを心がけるという基本でした

それをこうしてイベントであっさりと話して下さるのはなんという気前のよさなのか。「私はこうしていますが、みなさんはどうされますか?」という問いかけさえ行間に感じられて、帰ってからも私は少し興奮気味でした。

そう! こういう球を投げてよこされたら応えないほうがどうかしています。やります、やりますとも。これは楽しくなってきた…!

IMG_5247

というわけで、いしたにさん、勝間さんには楽しい、心に火のつくイベントをありがとうございました!

Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング
インプレスジャパン (2013-05-14)
売り上げランキング: 261

あなたも本を書いてみよう (1コインキンドル文庫第6巻)
勝間和代 (2013-05-09)
売り上げランキング: 82
タグ

著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

Lifehacking Podcast

Lifehacking Newsletter

人気記事