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しだいに鮮明になってきた Facebook と Google+ の戦略の違い



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自分の過去へと旅することができる Facebook タイムラインが利用できるようになり、さっそく私も自分のページでタイムラインをオンにしてみました。

タイムラインは、Facebookのなかでのすべてのやり取りが一つの時系列になっているうえ、これまではあまり情報がなかった「生まれた頃の写真」や「大学の頃の写真」もアップロードして関連付けることができる、いわば「人生絵巻」のような機能です。

Facebookにとって明らかにタイムラインはひとつの大きな曲がり角といえそうです。そしてなんだか、Facebook と Google+ という二つのサービスの違いも、ここから浮き彫りになってきます。

Google+ の戦略: 情報の共有こそが正義

実は先日、Google本社での Google+ ミートアップなるものに参加する機会があり、ここで Google+ は共有を加速するツールなのだということを印象付けられました。

会には Google+ 内でサークル被加入数が多く、かつ Public の設定で情報を発信することが多いユーザーが集まっているようでしたが、招集したホストである Google の Bradley Horowitz 氏は特に「Google+のどんな点に不満をもっているか」「どんなふうにすれば、もっと人は情報を共有するか」という2点に集中して会話をすすめていた気がします。

ここで出てきた彼の言葉に、「Google+はあらゆるGoogle製品との統合を行なっていく。Gmail、検索、Blogger、YouTube、全てはGoogle+と統合される」というものがありました。

つまり Google+ は Facebook に似通った SNS 的なあのサイトだけのことを指すのではなく、ありとあらゆる情報が流れ込み人が共有してゆく新しいGoogleの在り方そのものだと解釈することもできそうです。

しかしその根本にあるのは、ニュース記事であれ、写真や動画であれ、人は話題となるコンテンツのまわりに集まり、それを共有する存在だという思想です。検索可能なコンテンツであれば、それは Google / Google+ の網目に必ず取られられるようにすることが、プラットフォームの目標ともいえそうです。

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(写真:いしたにまさきさん)

Facebook:人の営みそのものの可視化

一方 Facebook タイムラインに代表されるような Facebook の世界においては価値は必ずしも投稿されるコンテンツだけではなく、「私はあなたを知っている」という関係性で生み出されている面があります。

私が自分の子供時代の写真をアップロードする。その写真に含まれている友人が互いをタグ付けする。それがタイムライン上で永続化される。

それだけで、それは「私の子供時代の可視化」となっていて、私が子供時代を大切に思う程度には価値が生まれます。もし地球上の全ての人がFacebookを使うような世界があったあった場合、それは情報の流れというよりは、人の営みそのものがインデックスされた場所ということになるのでしょう。

どちらがいいということはない

もちろん、上の違いは話を単純にしただけのことで、FacebookとGoogle+は互いに重なりあった部分を多く持っています。

ただ、Google+が情報の流通を目的にしていて、Facebookが本来人間と人間との間の黙契となっているはずの人間関係をウェブ上に移しかえることを目的としているという方向性の違いを意識するだけでも、サービスの細かい点がなぜこうなっているのか推理するためのヒントになります。

最近、職場や科学者の同僚が急速にFacebookに移行してきたため、このことは強く意識する機会が多くなっています。最終的には、どちらがよいということはなく、自分が最も触れていたいのはどちらなのかという点に帰着します。

Googleの検索アルゴリズムにすべてがとりこまれてゆく世界もなんだかつまらない気もしますが、「いいね!」だけに薄められた世界にも味気なさを感じます。

ウェブがほんとうの意味でソーシャル化するのは、まだまだ先のことなのかもしれません。


著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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