「3-2-1 ルール」でデータを完璧にバックアップする
先日、「Evernote で大規模なデータ消失の障害があったのでは!?」という記事が書かれて騒動になったものの、実際は報道されたよりもかなり影響が小さかったことがわかってユーザーが胸をなでおろすという事件がありました。
クラウド、特にサーバーとクライアントの両方にデータが存在する Evernote の信頼性が高いのは実に心強いことですが、それでも大事なことを忘れてはいけません。バックアップです。
バックアップについて、ここまでやればほぼ完璧という「3・2・1バックアップ」というものを前から耳にしていました。それは:
-
3箇所にバックアップをとる
-
少なくとも2種類の方法で
-
少なくとも1つのバックアップはオフサイトで
というスキームです。理屈は次のようになっています。
3つのバックアップ
3箇所のバックアップというのはもちろん、万が一バックアップが動作しなかった場合、バックアップも同時に破壊された場合のための防御策ですね。
RAID でバックアップをとっているので安心と思ったら、RAID コントローラが故障してメインとミラーが同時に昇天という場合でも大丈夫というわけです(体験済み)。
2種類の媒体
DVD、ハードディスク、テープメディア、オンラインと、バックアップにはいくつかの方法がありますが、すべてがハードディスクだったり DVD だと、同じ原因でバックアップが損なわれることがあります。
たとえば同じ会社の外付けハードディスクを2台購入してバックアップをとっていたので安心と思ったら、両方共不具合のある型番のハードディスクを利用していて同時にクラッシュということもありうるのです。
1つはオフサイト
いくらバックアップを取ってあるといっても、家・会社がまるごと火事や水害にあったら意味がありません。
データをオフサイトでバックアップするというのは、職場のバックアップを家に、家のバックアップを職場にというように場所を入れ替えたり、オンラインのバックアップサービスを利用することを指しています。
自分の場合
私の場合、ほとんどの重要ファイルは Dropbox に入っている上に、自宅の iMac は Time Machine と Mozy で常にバックアップされています。
Mozy は最初の一回のバックアップこそ1週間以上かかりましたが、それ以降はバックグラウンドで無意識のうちにバックアップが進行しますので非常に楽です。
3つ目のバックアップはリアルタイムではないのですが、外部ハードディスクに随時 SuperDuper! で作成しています。
これでほとんどのファイルについては Time Machine、Mozy、Dropbox のリアルタイムのバックアップがあり、さらに定期的に外部ハードディスクにバックアップをしていますので4つということになります。
写真や音楽など、大切なものがすべてデジタルに保存される時代だからこそ、バックアップは入念に行わなくてはあとで大変な目にあいます。
たとえクラウドを信頼していても、気を使いたいところですね