iPhone 3GS への機種変更を悩んでいるなら、時間コストも考えた方がよい?
iLounge で iPhone 3G と iPhone 3GS を並べて速度を比較している動画が公開されています。John Gruber の比較動画をみてもそうですが、本当に速いんですね…!
ところで本当に体感速度で倍近い違いがあるとすると、高価だといわれている iPhone 3GS に乗り換えるのに「時間コスト」を考えることも現実的かもしれません。
乱暴な単純計算ですが、もし iPhone を触るのが大好きな人で一日に平均して 30 分なんらかの操作をしている人がいたとして、一年で 182 時間を手のひらの中のデバイスを見つめることで過ごしている計算になります。
現状の iPhone 3G の性能では、この時間にはアプリが起動するのを待っていたり、操作の結果が表示されるのを待っていたりする時間が膨大に含まれると考えるのが妥当でしょう。
そうした「待ち」時間を半分に抑制できたら、解放された時間の分だけ他のことができるのですから、時間コストから考えて得だという計算が可能です。たとえば iPhone を相当使い込んでいる人で:
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アプリが起動する時間が遅くて使わなくなってしまった経験がある
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ウェブサイトがロードするまでの時間が長くて、いつまでも待っている気がした
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RSS リーダーや、Evernote のようなデータ閲覧アプリを使っていて「メモリが足りません」というエラーになんども見舞われた
という経験がある人は、あるいは機種変更をすることでリアルなお金は財布から出て行くかもしれませんが、時間コストという意味では取り戻せる可能性があるわけです。
目安としては、「自分が iPhone を使うであろう時間」を半分に割り、「自分の1時間あたりの価値」をかけた数字が速い新機種を買うメリットということになります。もちろん新しいカメラと機能を利用できるメリットは付加価値としてこれに加算されます。
でも、この論理の問題点は「そうはいっても、払ったお金は返ってこないよね?」という点と、「速くなった分だけアプリも重くなるんじゃない?」という点については、まったくその通りですねとしか言いようがないところです。一つの考え方ということで参考にしてください。
でも結局のところ、買いたい人はどんな対価を払ってでも買いそうですねー。
p.s.
もし今も買い換えや購入を悩んでいる人がいるなら、別に iPhone は逃げないのですから発売日以降になってから購入するのが、落ち着いて考えるための一番の方法だと言えそうです。あるいはすでに iPhone 3GS が販売された欧米のレビューを参考にするのもいいでしょう。ちょっと冷静に考えられるかもしれません。