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パートナーと自分の「きっちり度」に違いがある時どうする? David Allen さん夫妻の場合



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What to do if you are organized and your partner isn’t | Unclutterer

わたしはどちらかというとおおざっぱな人間で、なかなか詳細なディテールにこだわるのが苦手なのですが、私の家内は逆で、どんな話もディテールから始まります。

核心に入るまでに細かい描写が続きすぎて私が音を上げてしまうこともままありますが、向こうは向こうで靴下を脱いだ場所さえ思い出せない私にかなりイライラしているはず…。パートナーとの違い、どのように解消していますか?

Unclutterer の記事に「パートナーとの間に整理整頓や、物事の細かさに差がある場合どうする?」という記事があって、先日 David Allen さんとお会いしたときに耳したことを思い出しました。

まずは元記事の要約から、その次に、David Allen さん夫妻の GTD について。

パートナーとの差を吸収するルール

一方がオーガナイズされている人で、もう片方がまったくオーガナイズがなっていない人でも、お互いがそれを気にしていないのなら何の問題もありません。問題は、それが片方にとってストレスである場合です。そうした前提で7か条の提案が元記事にはあるのですが、特に心が動いたのがこの3つでした。

整理整頓が得意な人には不要なツールが、相手には必要かもしれないことを意識する:

整理が得意だったり、無意識にできる人には必要なシステムが、もう片方の人には必要かもしれないということを意識して、気になる点を改善してゆく。

たとえば私はポケットのなかにものをいっぱいに詰めるクセがあり、それが所構わず散乱してしまいます。あるときデスクトレー1個をもってくるだけで、このなかにものが投げ込まれるようになりました。クセを変えるよりも、クセを受け止めるシステムを作ってしまう例ですね。

財布やバッグ・鞄一つをとっても、男性と女性の財布は形も機能も違う面がありますので、相手の小物が片付いていないのがストレスに感じられる場合は、どんな受け皿を作ればいいのかを相手の立場で考えるとゲームみたいで楽しそうです。

整理された場所とそうでない場所の区別を作る:

別の言い方をするなら、相手の整理の仕方が優先されるお互いの「領土」を作って、そこではなるべく相手のやり方を尊重するという方法です。

たとえば我が家では書斎が私の領土で、ここにあるものはゴミであっても家内は(あまり)触れないようにしています。そのかわり、家の残りの部分は家内の領土で、そこでは私のやり方は通用しません。

もしかしたらもっと根深い問題の現れかも知れない:

相手のずぼらさ加減が気になって仕方がない、ストレスだ、という場合は、もしかしたらもっと深い問題がお互いの間にある場合も考えられます。

たとえば、自分自身に余裕がなくなっているせいで、相手を受け入れるよりは、自分に受け入れやすいように「相手を変えたい」と思っている場合もあり得ます。または、単に「自分の思いを知ってほしい」という気持ちがイライラにつながっているだけかもしれません。

この場合は、「この整頓できていない部屋が嫌だ!」と怒るよりも、それを例にとって「こんな部屋だと、『きれいな部屋が好きだ』という自分の好みが踏みにじられている気がして、切ない」という風に、問題の本質に二人の目が向けられるようにしむけると、解決の糸口になるかもしれません。

他にもいくつかアドバイスがありますので、気になる人は元記事をご覧ください。

夫婦の GTD。David Allen さん夫妻の場合

これと似た話で、先日 GTD の提唱者 David Allen さんの来日記念イベントに出席したあとの2次会で、私は失礼かもしれないと思いながらも隣に座っていた David の奥様の Kathryn Allen さんに次のような質問をしました。

「夫婦だと、タスクを共有しなければいけないこともたくさんあると思いますが、片方の GTD の実践度が、もう片方の人の足を引っ張ったりしませんか? オーガナイズされているレベルが違う場合、どうされているんですか?」

Kathryn さんはちょっと考える様子でしたが、「面白いことにね、ほとんど問題にならないのよ」とおっしゃいました。

「たとえば食事を作るときなどは、私が手を動かす部分と、彼が手を動かす部分が自然と決まっているわ。時間をかけて調整されたものだから、お互いが座って契約をかわしたわけではないのに、収まるところに収まるようになっているのよ」

「家のなかの仕事も、明確に役割分担をしてあるので、私がすべきことについては、私がプロジェクトとタスクを自分で考えて(嫌々だけれども)ウィークリー・レビューをして維持しているの。二人でやらなくてはいけないことだけ、両者の間でコミットメントとして話し合うわ」

「逆に言うと、夫婦間のことを座って『ああしよう、こうしよう』とプロジェクト・マネージメントすることはなくて、『どんなことがしたい?』というアウトカムを共有するようにしているのよ」

すなわち、夫婦と言っても「一緒になにかをする」というケースは少なくて、むしろ「同じ目的に向かってお互いの役割を分割し、それに100% コミットする」というスタイルですね。この役割分担も 50:50 である必要はまったくなく、同じ目的がすみやかに終わるのなら、得意な人が 80 のコミットをして、不得意な方が 20 でもよいわけです。

あたりまえといえば当たり前の話ですが、仕事術・GTD の言葉で夫婦の役割分担について語ると、すっと理解しやすくなる気がしませんか?


著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。