
「買いたかったぞー!」の広告で売り上げを次第に伸ばしているプレステ3と、激化する競争の中しのぎを削っている Wii に XBox360 ですが、最近では発売当初に比べて値段も安くなってきましたので、「ボーナスが出れば買ってもいいかな」と思っている人は多いと思います。
でもそのプレステ3、あるいは Wii や XBox360 でもいいのですが、1年で46.5万円相当のコストがかかると言われても買いますか? ちょっと意地悪な計算で「時間」という隠されたコストが見えてきます。
非拘束時間の価値
時は金なりといいますが、Tim Ferrisの The 4 Hour Workweek 流にちゃんとゲームについやした時間もコストとして計算してみることにしてみましょう。いろいろな計算の仕方が可能ですが、ここでは非就労時間を使ってみることにします。
単純化のためにあなたが年収 500 万円稼いでいるとします。さらに単純化のために週5日間8時間労働で52週間働いているとしましょう。すると、年間の就労時間は:
5日 × 8時間 × 52週間 = 2080時間
となります。一年は365日×24時間で8760時間ですので、非就労時間は眠っている時間も含めて、
8760時間 ー 2080時間 = 6680時間
となります。さらにものすごく単純に考えて、「貴重な労働収入によってこの非就労時間を維持している」という仮定をするなら、年収をこの数字で割れば「1時間の非就労時間の価値」が出てきます。すなわち:
500万 ÷ 6680時間 = 約 750 円/時間
です(この割り算だと「年収の高い人の方が時間に価値がある」という風にも読めますが、それは私の意図するところではありません。あくまで「自分にとっての1時間の価値」と解釈して、他人との比較はここでは度外視してください)。
さて、せっかく買った新しいゲーム機ですのでソフトもいろいろ買いたいですよね。ゲームをたくさんする人とそうでない人とで大きく分かれるところですが、えいやっと年に10本 × 5000円 = 50000円分を買っているとしましょう。
しかしゲームを買っただけではなく、プレイする時間もコストに含めないといけません。ゲーム一本あたりの時間も大きく分かれるところでしょうけれども、私が RPG 好きですのでなんとなく1本あたり50時間ほどクリアにかかると概算してみると、プレイによる時間コストは:
10本 × 50時間 × 750 円 =375、000円
にもなります。これにハードの値段を安めに4万円として、先ほどのソフト代を追加すると全部で46万5千円になります。ゲーム機をこの調子で3年使っただけで、131万5千円という計算です。時の価値、恐るべし、といったところでしょうか。
ん? おかしくねえか?
ここまでうっとうしい計算につきあってくださって「おかしくないか?それ?」と考えた人もいると思います。「仕事をするのは当然だけど、余暇を好きなことのために使うのも当然じゃないか?」という風に思った人、それももちろん正しいのです。
こんなことをかいておきながら、私はもともとゲームが好きですし、機会があるなら最新のゲーム機だって買って思う存分遊びたいと思っています。
ゲームに限りませんが、「リラックスしたなー」とか「楽しかった!」と思うきもちはまさにプライスレスです。特にゲームの楽しみは、これほどまでに貴重な自分の時間を惜しげもなく投入し、思うがままに楽しむ点にあるのではないでしょうか?ゲームに投入した時間が楽しいリラックスの時間になっているのなら、それは賢く使った時間といえるはずです。
しかし「やる気がでなくてゲームばかりしている」「家族との時間がゲームに消えている」「自分の自由時間が何に消えていったのか思い出せない」というくらいにゲームにおぼれているのなら、この500時間 / 46万5千円という数字を思い起こしてみてください。これだけの時間があったら、自分を変えるには十分な時間なのです。
また、ちょっと最近ゲームに時間をとられすぎという人にとっても、この数字は参考になるかと思います。ちちょっとした語学資格をとるには200〜300時間ほどの学習時間が相場だといわれます。年間10本ソフトを買っている人なら、5本に厳選するだけでその時間を捻出できます。リラックスとスキルアップをバランスというわけです。
ですので、新しいゲーム機が時間コストも含めて46万5千円かかりますが買いますか? と聞かれたなら、私の答えは「もちろん Yes!」になります。でもいまはブログを含めて夢中になるものがたくさんあるので、残念ですが今回も答えは「また今度」となりそうです。
(そんな調子で「また今度」を20年続けてきたので、最後に買ったのは初代ファミコンというわけなのですが…。)











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1 Boogie // Dec 7, 2007 at 1:05 am
妙木浩之さんの「機会費用の法則」みたいですね。
「何かをしている時には、他の何かをしていない」
っていうやつ。
だから子供には早くから決められたお小遣いの中で暮らす
やりくりを覚えさせなさい
みたいな事を言っていたような気がします。
たしか”心理経済学のすすめ”という本にそんな事が書いてあったような……。
2 しんどい人 // Dec 7, 2007 at 6:50 pm
ためになったです^^
3 the loyaltouch // Dec 7, 2007 at 10:52 pm
しかし、お金を稼ぐ目的が
(1)おなかを満たして
(2)(1)で余った資金でゲームとかをする
っていうものなんで、目的を失ったお金なんていらないっすよ~
4 mehori // Dec 9, 2007 at 12:49 am
Boogie さん:
最近コメントの返事が遅れがちで反省です。
「何かをしている時には、他の何かをしていない」というのは、つまりは Opportunity Cost というものと同じですね。
一方的にゲームを禁止しないで、子供の頃から時間投資を教えるのもいいのかもしれませんね。
Tim Ferris のような能率で友達を選ぶ子にそだってもらってもこまりますが(笑)
5 mehori // Dec 9, 2007 at 12:53 am
loyaltouch さん:
「目的を失ったお金なんていらないっすよ~」
そのとおりですよね。目的が満たされているならそれはそれでありです。
かくいう私は子供の頃「大人になったら好きなだけゲームをする!」と思ってましたが、実際大人になったら本当にゲームばかりするようになってしまって自分でも意外です。
ゲームはゲームでも、自分の人生で危険なゲームをする方なのでむちゃくちゃスリリングですが…。
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