GTD を意識したカレンダー・タスク管理アプリ:Chandler

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ちょっと古いですが Web Worker Daily 経由で知ったニュース。Mitch Kapor率いるOSAF が開発している PIM アプリケーション、Chandler がバージョン 0.7.0.1 となり、「普通に利用しても信頼できる程度に安定した」そうです。Preview 1 をダウンロードしたのがもう何年前だっけ…。長かった!

通常ユーザーが使うのは Chandler Desktop という、カレンダーソフトと iGTD を組み合わせたようなタスク管理のアプリケーションですが、ここでは GTD を非常に意識した設計がなされています。たとえば全てのタスクに「ToDo」と「Done」の状態に加えて「Later(あとで)」という状態を加えて、今、何をしなければいけないのかを管理できるようにしています。

一人でデスクトップアプリとして使っていてもよいのですが、Chandler の真価は Chandler Hub や、Chandler Server を立ち上げることで複数の人でお互いにタスクを送信したり、カレンダーを共有するときに発揮されます。

大規模なグループウェアやプロジェクト管理ソフトは必要ないけれども、少数の人でアジェンダを共有を必要がある場合に向いてますね。また、デスクトップのクライアントは Windows, Mac OS X, Linux で動作しますので、クロスプラットフォームが必須である場合にも利用できます。Preview 0.7 をちょっと使ってみましたが、Mac OS X 版のクライアントで日本語の入出力、カレンダー共有などは問題なく動作しているようでした。

これから Chandler をさわってみたいという方は、ぜひスクリーンショットと、デモムービーをご覧下さい。また、Chandler の目指すビジョンについての文章もタスク管理について非常によく書かれたものですので、英語の長文ですがよければどうぞ。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。