ホームa-未登録The Now Habit (3) なぜか仕事ができる人の共通点「罪悪感なしに遊ぶこと」
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The Now Habit (3) なぜか仕事ができる人の共通点「罪悪感なしに遊ぶこと」



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最近遊んでいますか? 遊んでいるときに、「もっと仕事をしていないといけないのに…」などと罪悪感を感じてはいませんか?

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、計画的に生活に遊びとレジャーをとりいれている人は、そうでない人に比べて大きな仕事を能率的にこなせるのだと、The Now Habit の著者 Neil Fiore は主張しています。

逆に「遊ぶ暇なんてない!」と仕事ばかりしているワーカホリック状態の人は、ぐずぐずと仕事を先送りしてしまう人と常に紙一重の状態にあるのだということです。つまりもっと能率をあげたければ、遊びをペースメーカーにしてしまうのがよいということになります。

今日は The Now Habit の第四章からご紹介します。原書の方にはもっと実例が多く書かれていますので、簡単な英語の本なら軽く読めるという人はぜひ手に取ってみてください。

遊びの効能

仕事を先送りしている人とワーカホリック状態の人の両方にありがちな共通項がいくつかあると著者は指摘しています。それは:

  • いつでも仕事をしなければと自分を追い詰めていて、実際の能率とは関係なく、仕事で人生を埋めないと罪悪感が生まれてしまいます
  • 人生の楽しみに「保留ボタン」が押されていて、友人との楽しい時間、運動、いつもやりたいと思っていた趣味などは「いつかもっと楽になった時」のために先送りされています
  • 仕事とは苦痛なもので、自由時間と自由意志を犠牲にしないといけないものだと考えがち
  • 遊んでいると罪悪感を感じてしまうので、遊びの内容も中途半端になりがちで、時間のかけかたも不十分な趣味をとっかえひっかえやってみて、どれも続かない傾向にあります

ワーカホリックの人はまさに仕事で人生を先送りにしている人ということになります。仕事を先送りしてばかりの人はこれと似ていますが、1) 仕事をしているときは本当は遊びや趣味を実現したいのにという心の欲求とのインバランスを解消するために仕事を先送りし、2) 遊んでいるときには「もっと仕事をしなきゃいけないのに」という罪悪感があるので遊びを中途半端にしてしまう、という2重の苦しみをうけているわけです。

こうした矛盾した心の状態を解消するために計画的に遊びをとりいれれば、結果として仕事をするためのパワーもさらに強まることを、Neil Fiore は数多くの能率的な人々を調査することから発見したそうです。

遊びや人生の楽しみを先送りにしていると、それだけで心には「もっと充実した時間を過ごしたいのに!」という無理がかかりはじめます。上の箇条書きのような考えに染まっていると、いったん仕事が始まったらもう遊びなんてできないというイメージがありますので、心のバランスを保つためにも、まだ締め切りが遠いうちは遊べるだけ遊ぼうという欲求が強くなって仕事を先送りする原因になってしまいます。

心の、この当然の欲求を満たしてあげることによって、私たちはバランスをとりもどし、遊びと仕事の両方からより大きな充実感を引き出せるようになります。このバランスがない限り、短距離走のランナーのように心のスタミナはあっというまになくなってしまいますので、「遊び」をうまく使うことで、マラソンランナーのように長距離におけるピーク能力を上げること、これが目標になります。

罪悪感なしに遊ぶ方法

実際にはどのようにすすめればいいのかというと、ここでも心理的なトリックであるプル型 (pull method) の仕事方法を著者は提唱しています。

たいていの人は、自分にも他人にも「この仕事を○○日までにこなさないと、××になるぞ」と、なかば脅迫めいた言葉で仕事をすすめようとします。心理的なプレッシャーで自分を強制的に押し出す方法ですので、これを便宜上プッシュ型の仕事の進め方と呼びます。

これに対して、プル型の仕事方法は「まずは今日中にラフな仕事の進め方を決めて、明日は最初の小さな部分にだけ手を付けましょう。これを続けていけば、○○日までに仕事は終わります」という文脈で仕事をします。ポイントは、

・遠い未来の締め切りに焦点を当てずに、今日・明日にできる小さな仕事に注目する
・その小さなステップをたぐり寄せているうちに、締め切り日までに仕事は終わると、自分に言い聞かせる(また、実際そうなるように計画を常に修正していく)

「今日・明日にできる小さなこと」というのが決定的です。たとえその仕事が何百ページの小説を書くことでも、巨大なプロジェクトでも、やるべきことは手近なことから一つずつというのは当然のことです。しかし、大きな締め切りや、仕事自体の大きさにプレッシャーを感じないようにするために、今日できること、明日できること、という風に仕事を少しずつ自分の方にたぐり寄せるようにします。

そこに「遊び」を挟んでゆくことで、「仕事・遊び・仕事・遊び」というペースを意識的に作り出し、両輪が互いをサポートするようにするのが、第二の Now Habit、pull method の仕事術です。

この「遊び」のメリット最大限受けるために、後日紹介する Unschedule という考え方をとりいれて、一週間には十分に遊びのための時間を先に確保しておくのも重要です。

これについてはまた明日。


著者について

堀 E. 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。

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