ToDo リストの番人。能率を引き上げる9つの「してはいけない」
NOT ToDo リストについてはいくつかのブログで紹介されていますが、「やるべきこと」ではなくてむしろ「やるべきではないこと」を列挙しておくリストです。
ちょうどこれは「進入禁止」や「追い越し禁止」といった交通標識 のように、何をしてはいけないかを明らかにすることによって、逆に何をしてもいいのか/すればいいのかを規定するという効果をもっています。能率の悪いタスクをあらかじめ禁止する自分ルールを作ることで、ToDo に入るタスクをフィルターしていると考えてもいいでしょう。
Web Worker Daily に Tim Ferris がゲストポストをしていて、彼の NOT ToDo リストに入っている9項目を紹介しています。メールを朝一番に見てはいけない、というのは朝の能率を上げる素晴らしいテクニックですけど、あとは彼自身の 4 Hour Workweek の哲学が込められた禁止事項になっていて興味深いです。
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発信者の不明の電話に応じてはいけない
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朝一番、あるいは夜最後にメールをチェックしてはいけない
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議題が決まっていない、あるいは終了時間が決まっていない会議に出席してはいけない
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人に無駄話をさせてはいけない。「調子はどう?」よりも「何か面白いことある?」と切り出す。
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メールを頻繁にチェックしてはいけない。むしろ定時にバッチで処理するべき。
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利益は少ないのに手間のかかる客とのコミュニケーションに時間をとられてはいけない
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多忙だからといってさらに長時間働いてはいけない。優先順位をつけてあとは切り捨てるべき。
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携帯電話を常に持ち歩いてはいけない。夜や週末にはこのデジタルの首輪から抜けだそう。
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仕事が仕事以外の人間関係や活動の代わりになると期待してはいけない
「してはいけない」と書いてあるので強い調子に聞こえますが、多分それくらい強い意志で避けよう、という意味合いで書かれているのだと思います。ついでに紹介すると私の NOT ToDO リストにはちょっと違うものがいくつか入っています。以前も書きましたが、もう一度練って書き直してみますと、こんなかんじです。
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アクションに落とし込めないタスクは記入しない。「仕事をする」「プロジェクトにとりかかる」ではなくて具体的な行動を記入すること
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今やるつもりがないタスクは書き込まない。「いつかやろう」「時間があったらやろう」というタスクはそもそも頭の中ですでに後回しが決定済みなので、カードに記入して Inbox に投げ込んでおく。
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**7つ以上のタスクはいれない。**これは人によってわかれるところでしょうけれども、どうせ一度のスプリントで7つもタスクを処理できた試しがありませんので、ToDo にいれるのは6つくらいでやめておいて、調子がよいようなら追加するというようにしています。
ここまで明確にルールにしておいても、交通標識を見落としているときと同じように、頭から吹き飛んでしまうこともあるのですが、ルールがないよりはましだろうかと思って机のうえに貼り付けています。
ToDo リストの番人として、ほかにどんな「禁止」があるでしょうか?