無意識の力で早起きをするテクニック
How to Get Up Right Away When Your Alarm Goes Off | Steve Pavlina.com
私は子供の頃から早起きが苦手でした。それでも学校やらがあるわけですから、歳を経るごとにちょっとくらいは早起きに慣れてもいいものですが、実際は年々ひどくなっていました。
しまいには、はしごを使わないと降りられない高いベッドからするすると降りて、台所で鳴っているアラーム時計(二つ)を念入りに止めてからベッドに戻るという動作を、眠ったままできるところまで私の朝の寝起きの悪さは上達を遂げてしまいました。
また、朝のうちに電話があってもやはり眠ったまま電話にでて、相手の人とそれなりに意味の通った会話をしているうちに目が覚めてきて、「えーと、ところでどなたですか? なんで僕は電話してるんでしょう?」と口にしてあきれられてしまうということも何度かありました。とにかく、朝は苦手だったわけです。
ここ数年で少しずつ規則的な生活を取り入れることで、ここまでひどい状態は脱出できたのですが、まだ「早起き」という習慣には到達できていませんでした。そこで早起き用のハックをネットでいろいろと調べていたわけですが、中でも奇妙なテクニックが、Steve Pavlina.com で紹介されていました。一ヶ月ほど試していますが、なかなかに効果があるのでご紹介します。
定時起床の習慣
Steve Pavlina.com には「早起きの方法」という大変人気になった別の記事もありますが、まずここで説明されていることが前提になります。
一般には早起きをするには「早く起きる分だけ早く眠る習慣をつけるべき」と主張する人と、「体が欲している分だけ眠るべき」と主張する人がいますが、この記事ではこの二つを融合して、「眠たくなったら眠り、必ず同じ時間に起きる」方が実際は効果的だということを主張しています。
眠くなったら眠るというのは「もう眠たくて倒れそう」という限界まで起きていよう、ということではなく、からだが疲れを訴え、本などを読んでいるなら数ページでまぶたが重くなってきたら、それは体が眠りを欲している印だとして、このタイミングですぐに眠るのだそうです。
しかし毎日「8時間睡眠」というように一定時間を眠るのではなく、必ず起きる時間は同じにします。これを徹底して習慣にすると、体の方が起床時間から逆算して「もう限界だよ」という時間帯に眠気を感じるようになるのだそうです。
その日の疲れ方によって体が欲する睡眠時間は違うのに、眠りに入る時間が同じでは起床時間のほうがずれてしまうので、逆に起床時間を一定にして、眠る時間を変動させるという発想です。
無意識を導入する
しかしこの習慣を利用しても、朝に起きるという動作自体は私たちの意志の力にまかされてしまうので、どうしても意志の力が鈍ってきたときに習慣がとぎれてしまいます。
そこで無意識の登場です。眠る前から、私たちの無意識と体に起床の動作を覚え込ませてしまおうというテクニックです。
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真昼でもかまわないので、眠るときと同じ状況を再現してみます。パジャマを着て、歯磨きをし、めがねをはずすなどをして部屋をちょっと暗めにして寝床に横になります。
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時計のアラームを数分後に設定して、眠っているときの体の体勢をつくり、今はゆっくり眠ったあとの朝だと想像します。
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アラームが鳴ったら、すぐにそれを止め、体を起こして伸びをして気持ちのいい笑顔をうかべて立ち上がり、朝に行う次の動作、たとえば洗顔をしに行きます。
この、一見気が狂ったんじゃないだろうかという動作をこのあと数回繰り返し、アラームが鳴ったら次に何が起こるかを体に覚え込ませていきます。元記事の方ではこの「目覚めの練習」を一日二度くらい、3-10回繰り返してみるといいと書いてありますが、私はそこまでやらなくても効果がありました。
私も半信半疑で数回の「目覚めの練習」を行ったところ、それを行ってから2週間の間は驚くほど自動的にアラームと同時に目覚めることができました。まさしく、携帯電話のアラームが鳴ったかと思うと、考えたり意志が介在するひまもないままに次の動作が起こっている状態でした。無意識偉大なり、です。
その後の数週間は練習を怠っていましたので、次第にここまでアラームと同時に飛び起きることはなくなりましたが、それでもそれ以前に比べるとアラームを聞いたときの体の動きが違うように思えます。
さて新しい月ですし、今月はもういちどこの習慣をとりいれて、できることならこのブログを朝のうちに更新できないか、挑戦してみましょうか。それともできそうもないことを始めに宣言するのはやめておきましょうか。うーん。
(update: また URL を日本語にしてしまいましたので修正。ブックマークしてくれた人、すみません、すみません)