新生活のサイクルを塗り絵で見積もる

子供が高校に進学し、それにともなって私自身の生活も大きく変わりそうです。

娘が通うのは自宅からそれなりに時間がかかる高校なのですが、朝八時過ぎには登校していなければいけないこと、お弁当を毎日持たせないといけないといった条件を逆算していくと、大人の生活もそれに合わせて朝方にシフトせざるを得ません。

お弁当作りには私もある程度参加するつもりでいるので、出発時間が7時ちょっと前、お弁当を作るのに小一時間…などと積み上げてゆくと、前日の睡眠時間も注意しなければ毎日が破綻してしまいます。

というわけで、久しぶりに「24時間ダイヤル」を使った大人の塗り絵の時間です。

24時間ダイヤルで生活を設計

べつに、この図をつくらずに箇条書きで見積もりをしてもいいのですが、やはり円周上に24時間という制約を表現した上で時間配分を考えるほうが直感的に理解することができます。

このダイヤルを使うときには、

  • 動かすことができない部分を最初に記入(今回は娘の出発時間や出勤時間)
  • 減らすことができないものをあらかじめ決めておく(睡眠時間6時間の確保など)

の手順でマス目を埋めていきます。これだけでおおよそ常識的な配分にはなるのですが、さらに:

  • 退勤時間が予定よりも1時間遅れるたびに夜の執筆時間がどの程度減るか
  • 最低でも5時間眠る場合の就寝の限界時間はどこか

といったように、予定が揺れ動いた場合の限界ラインも決めておきます。

「社会人なら当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、普段から計測していない箇所については意外に時間の見積もりが甘いというのはよくある話です。

お風呂に30分だけ入っているつもりがスマホをもちこんで一時間半入っていることが多いとか、ちょっと別のことをしていたらその日の余暇の時間がもうなくなっていたりといったように、見積もっていない時間はこのサイクルにすべりこんで日常のバランスを崩しがちになります。

スマートフォンのゲームの周回が毎日30分、SNSのチェックが1時間…といったように忍び込む想定外の時間をただ諦めるのはなく、移動時間に押し込めば解決といったように意識的に制御するための図なのです。

Simple is the best ということで、新生活の設計に活用してみたいという方は、以下の画像かリンク先のPDFをダウンロードしてください。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。