iPhoneのホーム画面を大掃除。ただしルールは1画面あたりアプリ7つまで

年末年始の休みには部屋の掃除だけでなく、デジタル環境の整理もしています。

一年分のプロジェクトファイルを「完了」フォルダに移動してからバックアップしたり、スマートフォンやカメラからすべての写真を Lightroom Classic に読み込んでおくといった、 ファイルの整理が主になりますが、もう一つこのタイミングを利用するとよいのがアプリでいっぱいになったスマートフォンのホーム画面の整理です。

先日、Verge の記事に「グリッド状のアプリだらけのスマホを整理する」という趣旨の記事があり、そこでは iOS でも利用できるようになったウィジェット機能を使うことでなるべくホーム画面広く活用する手法について紹介されていました。

An iPhone owner’s guide to living off the app grid | The Verge

たとえば、最初のページにはカレンダー、天気、地図、メールといった基本的なアプリが最新の情報を示していればよいと考えるなら、見た目はこのようになります。

なかなか魅力的です。ただし、残念なことにウィジェットが提供されていないアプリも多いですし、提供されている場合もあまり便利ではない場合もあります。なので、できるだけアプリを減らす、できれば7つ程度までというコンセプトだけを拝借して、自分のホーム画面を整理してみることにしました。

すべてのアプリを親指の届く範囲に

そこで行き着いたのが、ホーム画面の下2行だけを活用して、すべてのアプリが親指の届く範囲に収まるようにする配置です。

上の方が無駄になっているようにみえますが、そこには、いつもは心が温まる画像を壁紙としてつかっていますのでむしろこの方がよいのです。

画面数も全部で6つ、テーマごとに利用頻度が高いものばかりを配置しています。

画面1:必須アプリ & Dock のアプリ

最初の画面には、Gmail、地図、Safariに加えてタスク管理に使っている Todoist と、カレンダーアプリの Fantastical、そして写真アプリを配置しています。

右上にアプリが複数入ったフォルダがあるので、この画面だけ厳密には7つになっていないのですが、ここは特定の目的があると開く場所なので、そこまで混乱が生じないと判断しました。ここに入っているのは設定アプリ、二段階認証アプリ、アプリストア、計算機と、生成AIのGeminiアプリです。

Dock にはメモ用に使っている LogSeq、エディタのUlysses、Evernote、1Passwordが入っています。

画面2:SNSと連絡用アプリ

二つ目の画面にはBluesky、Twitter、Mastodon、ThreadsのSNSアプリと、メッセンジャー、Discordが入っています。Slack、LINEなどは利用頻度が相対的に低いので通知で見れば十分なのでここには配置していません。Bufferが左上にあるのは、Bluesky、Mastodon、Threadsにすべて同じ内容で投稿するときに利用する目的で置いてあります。

Twitterが X アイコンになっていないのは、X アプリを起動するだけのショートカットにTwitterのアイコンを設定してホーム画面に置いているという仕掛けになっています。このほうが画面が落ち着きますね。

画面3:読むもの・聴くもの

その次の画面に入っているのは、なにか読みたい・聴きたいというコンテンツのアプリです。Kindle、Spotify、YouTube、Apple Music Classicalなどがここに配置されています。あと、RSSリーダーとブックマークアプリ、そして論文をまとめている Paperpile がここにあります。

SNSとコンテンツを2画面目、3画面目にするとホーム画面を開いて意識せずにYouTubeを開くといったことがなくなるので、たとえ親指1スワイプ分でも奥に格納するようにしてあります。

画面4:ブログ執筆用のアプリ

この画面はほとんどの人には要らないかもしれません。ブログを書くための下書きや加工した画像を iCloud Drive に入れるためのファイルアプリ、ブログ更新用に Github にファイルをアップロードするための Working Copy、そして写真加工用のアプリが並んでいます。

画面5:買い物・ポイントカード類

買い物をするときにすぐに取り出せないといけませんので、紀伊國屋書店のポイントカードアプリ、スターバックスのアプリなども専用の画面を配置しています。Suica、Amazon、メルカリも利用頻度が高いのでここに。他のストアは適宜検索して探すようにします。

使用感

もちろん利用しているアプリはこれだけではなく、iPhone内には200近いアプリがインストールされています。しかしそのほとんどは利用頻度が低いのでホーム画面を混雑させるほど重要ではありませんし、必要があればアプリライブラリで探せばすぐに見つかります。

ちょっと極端な気もしますが、実際にこの配置にして数日使ってみると:

  1. 親指だけですべての必要なアプリが起動できるのは便利で
  2. アプリを探すために視線が上下に動かないので楽

ということに気づきました。

アプリの使い方が変わったり、新しいアプリを使ううちにいずれはまた混雑してくるものと思いますが、一年に一度こうしてリセットするだけでもかなり違います。

これは一例に過ぎませんので、年末の大掃除のついでにぜひ自分の利用頻度にあわせた整理を試してみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。