iOS 16でDvorakレイアウトのキーボードを設定する

英字キーボードのキーの配列といえば普通はQwertyですが、それ以外の配列も世の中にはあります。そのなかの一つがDvorakレイアウトです。

教育学者だったAugust Dvorakによって考案されたこのレイアウトは指が置かれている横一列のキーの使用を多くし、左右の手が打つ回数をバランスさせることを意識しているため、手の不自然な動きや片方への負荷がQwertyに比べて少ないとされています。

これはもちろん英語でブラインドタッチをおこなっているときの話で、Qwertyに比べて明確なメリットはないという意見もありますので個人の好みで利用するという人のほうがいまは多いかもしれません。

そんなDvorak配列をiOS 16の英字キーボードで利用できることをArs Technicaの記事で知りましたので設定の仕方を書き残しておきます。

iOS 16でのDrorak配列の設定方法

設定を開き、「一般」→「キーボード」に進んで、新しいキーボードを追加します。

「新しいキーボードを追加」を選択します。

「英語(アメリカ)」を追加します。Dvorakを設定するのはあとからなので、ひとまず確定します。

追加された「英語(アメリカ)」キーボードの設定をタップします。

配列を選べますので、”Dvorak” を選びます。

他にあるのはフランスでよくつかわれるAzerty配列、ドイツやスイスで使われるQwertz配列ですね。

もっとも、Dvorakキーの真価は10本の指でブラインドタッチをするときに得られるものですので、iOSでこの配列が設定できるのはふだん使い慣れている人向けのものであってキー入力の速度のためというわけではなさそうです。

Arsの記事によればアップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏は1993年に日本出張の途上でDvarak配列について学び、たった5時間で移行したとのこと。

iOS 16にDvorakが追加されたことについて連絡すると、“OMG! Thank you very much!” と返事があったそうです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。