引っ越しと、一ヶ月かかったネット開通までのみちのり
一年ほど前に職場が変わったものの、新型コロナウィルス対応のリモートワークという形で勤務していましたので住む場所はそのままで、時折片道二時間半かけて出勤するということをしていました。
しかしさすがにリモートだけでは効率がなかなか上がらないですし、新型コロナが一段落しつつあるタイミングを狙ってこのたび引っ越しをしました。いままでは神奈川県民でしたが、これからは千葉県民です! 千葉県のみなさん、よろしくお願いします。
開通まで一ヶ月かかったネット環境
実は引っ越しを完了してすでに一ヶ月が経っているのですが、とても人気の地域で引っ越しシーズンが重なっていることもあって、ネットの開通まではとても長い時間がかかりました。
十分に早く手続きをしていたのですが、現地調査だけで1ヶ月待ち、その後さらに待ってから工事が入るというほどの繁忙ぶりで、私のようなネット漬けのユーザーにはとても困った状況になったわけです。
開通までのあいだ、Pocket WiFiを貸し出してくれるソフトバンク光のサービスを使うことで完全にネットが断たれることはなかったものの、速度は1Mbps未満ですしつながらないことも多く、とても仕事になりません。
そんななか、ブログ「ネタフル」のコグレマサトさん(@kogure)に話題になっているPovo 2.0ならばテザリングも可能で使い放題なので試してみてはどうかと教えてもらいましたので、iPhone 13のeSIMで登録したところこれが大正解でした。
eSIMの申請には運転免許証のような身分証明書があればスマートフォンからすぐにできますし、翌日の朝9時には申請が完了しているという手軽さです。
あとは一日330円のデータ使い放題のプラン(Povoの用語だと「トッピング」)を追加することで利用開始できます。
速度は私の住んでいる場所ではこのくらいになります。ある程度の都会なので5Gを拾いますし、テザリングで職場につないで仕事をすることもある程度できます。
問題はアップロード速度で、この「インターネット速度」計測ツールでは結果が返ってこないほど低速です。そういうわけもあって、毎週日曜日におこなっている「ライフハックLiveshow」もライブは諦めざるを得ませんでした。
ようやく開通! 今回はメッシュWiFiで全体を構成
こうしてPocket WiFiとPovoでなんとか息継ぎをして一ヶ月、ようやく高速インターネット回線の工事が完了してネットが利用可能になりました。
今回は戸建ての家に住んでいるのですが、一階に置かれたモデムと二階を有線でつなぐのが大変そうでしたので、メッシュWiFiネットワークで構成することを考えました。
一階のベースステーションに利用したのはバッファローの「WXR-6000AX12S/N」Wi-Fi6対応、5GHz 8つに2.4GHzが4つの合計12ストリームで通信している端末が増えても安定する機種を選んでいます。
4本のアンテナがありますが、この平たい方向から電波のビームが出ますので、これを二階の書斎に向けて調整します。WiFiシグナルが最大になるようにこれを調整するのがなかなか楽しい(笑)。
二階には、コンセントに挿して利用可能な中継機「WEX-1800AX4EA/N」を置き、これらの機器でバッファローのEasyMeshを設定しておきます。
この中継機、コンセントにさしたときにアンテナが上のコンセントと干渉しないのがなかなかよいデザインになっています。
また、この中継機は横にLANのコネクタがあり、ルーターと有線で接続することが可能と説明書には書いてあるのですが、無線で接続した状態でここに有線でPCをぶら下げてちゃんとハブとして機能してDHCPでIPアドレスが割り振られるのかは明確に書いていませんでした。
試してみたところ、ちゃんとIPが割り振られてくれましたので、自作 Windows PC はこの中継機に直接有線でつなぐことにしています。
これらのルーターと中継機はスマートフォンから直接設定し、管理することが可能になっている点もとても便利です。少しだけ利用方法はぎごちなかったり、必ずログアウトするように注意しないと「すでにログインしているユーザーがいます」といったエラーが生じてルーターの電源を切らなくてはいけなくなるといったようなところはありますが、細かい設定が可能な点はパワーユーザーにはありがたい設計になっています。
気になる速度は…
こうしてWiFiで構成したネットワークを書斎で利用してみたところ、速度はこのとおり、500Mbps / 130Mbps が安定してでており、かつてないほど高速なネット環境になりました。
引っ越しして一ヶ月、ようやくインターネット人権を取り戻すことができました
— 堀 正岳 @ めほり (@mehori) March 25, 2022
ここまでソフトバンクのPocket Wifi(遅い)とPovo 2.0(速いけど2日おきに330円)でなんとか息をつないできましたがもう二度とこういう目には会いたくない(笑) pic.twitter.com/fagIB1zpkJ
ようやくこれでYouTubeのライブ配信なども安定してできるようになったので一安心です。
とくに珍しいことも難しいこともしていませんが、引っ越しにともなうネット環境で困っている人、これから一戸建て2階でネットワークを構成したいと考えているひとの参考になればと思います。