Evernoteの久々の新機能「タスク」の使い方と、未来へのビジョン
Evernoteに久しぶりの新機能「タスク」が加わりました。
これまでタスク管理の機能として、Evernoteのノート内には「チェックボックス」を使うことができました。しかしこのチェックボックスはどちらかというとテキストの装飾をしているもので、タスクに紐付いた期限や重要度といった情報をかんりすることはできませんでした。
今回登場したタスク機能はチェックボックスとは異なるもので、Evernoteのコア機能に位置づけられています。これを使うことで、ユーザーはノートにタスクを紐付けて、一元管理することができるのです。
ひとまず、その使い方を3分程度の動画にまとめてみましたので御覧ください。
書きかけのノートにタスクを紐付ける
Evernoteのタスク機能はTodoistのようにタスクの管理ができるというメリットで考えるよりも、Evernoteのノートがより動的なメモに進化した側面からとらえるほうがよさそうです。
メモのなかにデータを埋め込む、動的にビューが変わる、ユーザーがノート上の情報にアクションをとることができるといった利用のしかたは、ここしばらく notion やその他のツールで常識になっていたものです。
しかしEvernoteはあくまでメモツールとしての立ち位置を崩していませんでしたので、メモのなかの情報によってビューが変化したり、タスクタブのなかのアクションがノートの内容に反映されたりといったタイプの機能は今回が初めてといってもいいかもしれません。
それでいて、Evernoteの持ち味は失われていません。タスクは、あくまでノートの一部として紐付けされた機能なのです。
この機能によって、ユーザーは書きかけのノートや、アクティブに編集しているノートの任意の場所にタスクをぶら下げ、アクションを取るべき場所をしおりのように保存できるのです。
唯一心配なのは、そこまでEvernoteを常に利用する仕事の軸足にしているひとがそんなに多いだろうかという点です。このタスク機能は、常にEvernoteのなかで仕事をしている、メモをとっているという人ならば価値が大きくなりますが、集めた資料をたまにみるだけならば利用価値はそこまでありません。
今後こうした、メモの価値を増加させる機能がさまざまに埋め込まれてゆく方向性が進むのかどうかが、Evernoteの未来を占うように見えます。