Ulysses 20 の新しいナビゲーションで巨大な原稿も一望できる
サブスクリプションになって以来、定期的にアップデートがされている macOS 用のエディタアプリ Ulysses から、バージョン20が発表されました。
今回の大きな変化は、macOS、iPadOS、iOS のすべてで統一された新しいナビゲーションメニューです。
例えば原稿が長くなってきて、いくつかの見出しで整理していた場合に、これまで見出しにジャンブする方法はありませんでした。
今回の新しいナビゲーションでは、文章のアウトライン、引用されているすべてのリンク、画像、添付されているメモといったものが一覧表になっており、文書の構造が見やすくなっています。
字数目標メニューも新しくなり、進捗と字数の統計、そして呼んだ場合にかかる時間が表示されています。もっとも、表示されている時間は日本語だと多少長めになっているように思えますが。
英語の場合は文書校正機能も
また Ulysses 20 には Language Tool Plus を利用した文章の校正機能がメニューのなかにダイレクトに組み込まれています。
代替表現の提案、スタイル、句読点、くどい部分など、それぞれの項目に分かれて文章を直すべき場所が表示されています。
ここについては日本語は対応しておらず、 提案される修正も意味不明なものになっていますので英文用だと割り切ったほうがいいでしょう。今後 Language Tool Plus が対応する可能性はあまりなさそうに感じます。
サブスクリプションにする価値のあるアプリ Ulysses
最近、定期的にアップデートを行うアプリやサービスについてはサブスクリプションに移行するケースが多くなっており、まともにすべてに課金すると月々の支払いが大変なことになります。
たとえば、圧倒的な価値を感じているからこそ、それほどアップデートがなくても利用している TextExpander や Fantastical のようなサービスもあれば、1Password や Ulysses のようにちゃんと定期的に大きなアップデートが存在するアプリもあります。
とりわけ Ulysses は年に一度、大きめのアップデートが入るようになっていますので、サブスクリプションで利用していても納得感があります。
これまでも Ulysses は手放せませんでしたが、WordPress 連携もありますし、最近はブログを Markdown ですべて書いていますので、私にとってはまさに不可欠のツールになっています。
サブスクリプションということでアップデートを見送っていたというひとはぜひ検討してみてください。