iX1500に対応したScanSnap Manager が登場。ただし注意事項も

ScanSnap でスキャンをするとき、長年ユーザーは設定のために ScanSnap Manager アプリを使用してきましたが、そのワークフローは iX1500 で大きく変化しました。

iX1500 ではスキャン設定を ScanSnap Home という文書管理も含めた統合アプリで行い、本体のタッチパネル上で選択できるようにしているところが大きな利点になっています。

ただ、ワークフローを昔通りにしたい、組み込みで使っているのでScanSnap Homeだと不都合があるといった理由で、あえてこれまで通り ScanSnap Manager を使いたいという要望もそれになりにあったようです。

そうしたニーズに応えて、iX1500 に対応した最新の ScanSnap Manager が提供開始になっています。

ScanSnap iX1500に対応したScanSnap Managerを提供開始

この ScanSnap Manager を使用した場合、昔からのユーザーにとってはなじみのこちらのパネルで設定をおこなうことができます。

そのかわり、もちろん iX1500 固有のパネル操作とはかち合ってしまいますので、iX1500 の液晶パネルは次のようなワンボタン式のものに切り替わります。

あえて以前からの使い方に特化しているわけですね。ワークフローは以前のままにして iX1500 のスキャン性能を活用したいというユーザーに向けたソリューションということになります。

インストール時に警告されますのでわかりますが、ScanSnap Manager を使う場合は、ScanSnap Home 上から ScanSnap Cloud が使用不能になりますので、この点だけ注意してください。ScanSnap Cloudを使用する場合、Home からではなく、単体のアプリをインストールする形になります。

また、ScanSnap Manager をインストールしたあとは ScanSnap Home をスキャン設定のために使用することはできませんが、ファイル整理のために併用することは可能です。

ちょっとややこしいですが、古参ユーザーにはおそらくそういったマニアックな使い方をしたい人もいると思いますので、地味ですがニーズのあるアップデートになっています。

なかなか壊れないので製品の世代交代もゆっくりしがちだとメーカーのかたも困ったような顔をしていたiX1500ですが、いいドキュメントスキャナーですので、機会があったらぜひ。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。