ライター100人カイギ Vol.10 にオンライン登壇いたします

ライターとしての活動はあまりしていないわたしですが、ご縁があってオンラインで開催されるイベント、「ライター100人カイギ」の登壇者として招待いただきました。

当日はコピーライターの方や、作曲家でありライターの方といったゲストの末席に加えさせていただいている予定です。

オンラインで自宅からでもご視聴いただけますので、お気軽にご参加ください。

参加登録:Peatix

「ライターになりたい」という時代

その時代に合わせてさまざまに「この仕事につきたい」という声やニーズを聞きますが、最近だとYouTuberになりたいというとどこか夢を見ていて、ライターになりたいといった場合は地に足がついているような雰囲気が感じられます(個人的な印象です)。

一方でライターという仕事も多様化していて、かつてのように紙媒体に向けて執筆できる場所が減ってきた分だけオンラインメディア、あるいは企業のオウンドメディアでの活躍が主眼となってきています。

名前を出さずにクライアントのために言葉を紡ぎ出すライターもいれば、名前を前面に出してインフルエンサーとして活動することがメインとなっているライターもいます。ライターの活躍の場だけでなく、露出の仕方、仕事の獲得方法も読者の目も変化してきたことの証なのでしょう。

わたし自身は請われればオウンドメディアで執筆することもあるというスタイルですが、それはライターとしての顔がメインではなく、研究者やブロガーとしての顔を持っているからでもあります。

そうなるとこれまでは書くものが常に現場で取材できる専業のライターさんに比べて情報は二次的、あるいは一次情報に対する批評的なものにならざるを得なかったのですが、新型コロナウィルスのパンデミックによって新製品発表会などがオンラインで開催されるようになって、そのフィールドは同じになりつつあります。

そうなれば、すでに多様化しているライターという仕事に対して、さらに新しい専門性の要求が強まって来ることでしょう。書けること自体はコモディティなのですから、プラスアルファが求められるわけです。

現時点ではまだ媒体の持っている力の慣性などがあってそれほど違いが見えてこないかもしれませんが、この状況が長く続けば続くほど、既存のライティング業に対する変化圧が高まってゆくことは簡単に予測できます。

イベントではこういった話題についても、時間のある限り触れていければ思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。