REALFORCE PFU Limited Edition for Mac は見た目で惚れ直すキーボード
東プレとPFUのタッグで実現したもう一つの至高のキーボード、REALFORCE PFU Limited Edition に、Mac対応の新デザインが登場しています。
しかしこれを「Mac用にCommandキーとOptionキーとかを足しただけでしょ」などと見くびってはいけません。見た目からして、そしてサイズ的にも、Appleデザインの周辺機器しか使っていないユーザーを揺さぶりに来ているのです。
こちらが今回発表されたREALFORCE R2の「スーパーホワイト + シルバー」モデル。シルバーのボディで個性を失ってはいませんが、目を抜く白さがMacユーザーには馴染み深いでしょう。
もう一つは「ブラック + シルバー」のモデル。こちらもキートップの刻印との色対比が心地よいデザインになっています。従来のWin版と違って、ボディ全体をブラックにしなかったのは差別化なのでしょうか。でもこれはこれで黒が映えます。
横からみたデザインはこちら。キーの高さが中央は低め、手前と奥は高めにしてあって指の移動距離がさり気なく短くなっていますね。ここからさらにチルトスタンドで調整が可能です。
Mac用ですので、キーの配置も確認しておきます。今回発表されたのは英語版・日本語版のキーボード、それぞれ色が2種類で、計四種類のモデルです。
上部のファンクションキー、割当可能な特殊キー、そして余裕のあるカーソルキーなど、HHKBだとちょっと小さくまとまりすぎているという好みの人向けの配置になっています。
このあたりは Mac の US キーボードと、日本語キーボードの差と同じですが、Deleteキー、Enterキー、右シフトキー、スペースバー周囲のキーの配置は好みを確認しておいてください。また、英語と日本語でCTRLとCapslockが逆になっていますが、もちろん割当で変更可能です。
大きすぎず、小さすぎずの、リモートワークにうれしい大きさ
いまだと、リモートワークでノートパソコンをメインマシンにして作業をしている人も多いと思いますが、そのとき悩ましいのがキーボードの小ささです。
特に悪評ばかりの最近まで採用されていたバタフライキーボードのひとは、パソコンをスタンドの上において外部キーボードを使うケースも多いでしょう。
そのとき、キーボード自体の大きさも作業効率に効いてきます。これはもう機能と好みのバランスで、HHKBのようなサイズでコンパクトに打ちまくるのが好きという人もいれば、余裕のサイズがあったほうがストレスが少ないというひともいるでしょう。
そこで現在のAppleのMagic Keyboardと、Magic Keyboard(テンキー付き)とのサイズを比較するとこのようになります。
小さいMagic Keyboardはカーソルキーが打ちにくく、逆にテンキー付きの場合は当然のことながら横に大きいのに対して上部のファンクションキーが共通になっている分だけ奥行きはむしろ狭いのがわかります。
なんだか、横幅は中くらいなのに、存在感がすごい REALFORCE R2ですが、こうした使い方をしたいというひとにはちょうど探していたサイズ感なのではないでしょうか。
Mac版に加えられた工夫
それ以外にも、この REALFORCE には Mac 版ならではの工夫が加えられています。
たとえばキートップの印字がさりげなく Mac ユーザー好みにシンプルなものにしてあります。こういう小さな違いがキーボードの「味」になるので、ここは嬉しいデザインのこだわりです。
また Mac 版のみに存在するファンクションの切り替えキーは、ファンクションキー機能と、画面の明るさや音量といった特殊機能をシステム環境設定経由でなくても変更できるようにしています。
このキーは右シフトの下なのでめったなことではうち間違えないとは思いますが、キースイッチ機能の無効化でオフにすることもできますので安心です。
ここしばらく、Mac のキーボードは薄型化、うち心地もペカペカとした薄い打鍵感が主流になっていましたので、HHKBユーザーではない Mac ユーザーが乗り換えると「おおっ」と思うかもしれません。
そのあたりの使い心地は、次回実際の製品をみながらご紹介したいと思います。
(関係性明示: 本記事の著者は PFU から HHKB、ScanSnap のアンバサダーに任命されています。本記事の執筆にあたって報酬はいただいていませんが、お願いして画像の提供をうけています)