ConoHa WINGでブログを極める。国内最速のレンタルサーバーを試してみる [AD]
ブログを運営するのに欠かせないのがWordPressやMovable Typeを運営するためのホストです。
はてなブログや、Livedoorブログといったサービスを利用してもよいのですが、ブログの細かいところまですべて調整し、プラグインも自在に入れ替えて利用したいならば、やはり自前でレンタルサーバーを借りて運用するのが定番です。
実はこのLifehacking.jpも、アメリカのホスティングサービスを利用して運営したのがスタートで、それからサーバーが重くなるたびにレンタルサーバーを国内で数箇所渡り歩いています。現在4つ目のサーバーになります。
なぜそれだけ移行しているかというと、この「サーバーが重くなるたびに」というのが、長くブログを続けていると必ずつきまとう頭の痛い問題だからです。
レンタルサーバーはホスティングされているサーバーが古くなったり、サーバーを共有しているユーザーが増えてくるなどといった、自分にはどうにもならない理由でしだいに性能が落ちる傾向にあります。
そこでサーバーを適度に更新したり、速度に意識的なレンタルサーバーを選択する必要があるわけですが、そんなブログ運営者ならば気になるサーバー速度で「国内最速」をうたうGMOインターネットグループのConoHa WINGをレビューさせていただく機会がありました。
後発のレンタルサーバーサービスだからこそ、ユーザーが体感できる「速度」というメリットに力をいれた開発を行ったConoHa WINGの機能と、使い勝手について前編・後編にわけてご紹介します。
速度こそすべて。ユーザーのためにこだわった開発
もともとConoHaは2013年に設立されたGMOのVPS (バーチャル・プライベート・サーバー)のブランド名です。そしてConoHa WINGは、その運用経験をもとに2018年9月に登場した、新しいレンタルサーバーサービスです。
「高機能・高性能のVPSを運用した実績に自信はありました。しかし、レンタルサーバーを始めるにあたって、どのようなサービスを目指すのかは社内でも多くの議論がありました」と語るのはGMOインターネット、ホスティング事業部マネージャーの呉(ウー)さんです。
たとえば他社に比べて低価格を売りにするのか、あるいは珍しい機能をアピールするのかといった選択肢を繰り返し議論した結果、開発チームが目指すことに決めたのは一番基本的で、ユーザーが体感できる指標、「速度」でした。
こちらは提供されている模式図ですが、9月に調査した実際のApache Benchの数字として、ConoHa WINGはブロガーに人気の有名レンタルサーバーのどれよりも高い数値を実現することに成功しています。
その速度を、開発チームは既存の技術を組み合わせてチューニングを行うことで実現したと呉氏は説明します。
たとえばApacheとnginxを組み合わせてロードバランスを行うとともに、PHP実行環境としてHTTP/2に対応しているLiteSpeed LSAPIを採用し、ハードウェアもすべてSSD RAID10に統一するといったように、すべては速度のための徹底した開発が行われました。
すべてが揃っている、ConoHa WINGのプラン
速度に集中するあまりに機能が足りないという心配も、ConoHa WINGにはありません。
多くの人がレンタルサーバーに求める機能である無料SSL、ftpアカウント作成機能、ウェブからのファイルマネージャー機能、自動バックアップ、ウェブメール、ウィルスチェック、phpMyAdminを使用したMySQLデータベースの管理、ssh公開鍵設定などが、すべてのプランに最初から入っています。
たまに「最低金額のプランだとSSLが付きません」といった差別化をしているサービスがあって困るのですが、ConoHa WINGのベーシック、スタンダード、プレミアムのプランは機能としてはすべて共通で、転送量目安、データベースの個数、ディスク容量だけが異なっています。
つまり構築したい規模に応じたプラン選択で失うものはなにもないというわけです。プラン変更は柔軟にできますし、後述するリザーブドプランによって最低性能を確保することも可能です。
初期費用無し、使った分だけ課金される「時間課金」
もう一つ、ConoHa WINGのプランで目を引くのが「初期費用が無料」というのと「最低利用期間なし(時間課金)」という部分です。これは他のサービスだとなかなかみかけない、VPS ブランドである ConoHaらしい特徴です。
この時間課金はベーシックプランで1時間あたり2.0円、月額上限1200円となっています。月半ばで利用し始めてもその日その時間からの課金ですし、もし途中でなんらかの理由で利用をやめた場合でも、月額料金を上限とした利用時間分のみしか課金されない仕組みになっています。
貧乏くさい話ですが、レンタルサーバーを移行するときは、移行元と移行先の2つ分のサーバーの金額を払っていて負担感があります。それがConoHa WINGならばそもそも初期費用がゼロ、そしてサーバーを利用している期間だけ課金されるので、移行も安く済ませることができます。
慣れた人ならば利用登録をおこない、WordPressを自動的に元サーバーから移行して速度を試すのに数時間もあれば十分でしょう。それをこの費用でできるのですから、試してみない手はありません。
レンタルサーバーなのに専用のように使える「リザーブドプラン」
それでもレンタルサーバーである以上、たまたま割り当てられたサーバーに大きな負荷をかけるユーザーがいて速度がでないかもしれない、しだいに速度が遅くなったらまた引っ越しになるのだろうかという心配があります。
ConoHa WINGの場合、それを3つの仕組みでユーザー側が能動的に改善できる仕組みになっています。
1つ目がvCPUのコア数、メモリのGB容量を専用に確保できる**「リザーブドプラン」**です。たとえばベーシックプランと値段がさほどかわらない月額1500円のリザーブドプランの場合、1GBのメモリと、2個のvCPU(仮想CPU)が確保され、処理速度を安定させてくれます。
どうしても収容されたサーバーが混雑していて性能が伸びないという場合には2つ目の手段として、混雑の少ないサーバーへ移行できる「サーバーマイグレーション」機能を利用することができます。
また、急にアクセスが多くなって負荷をさばけなくなった場合に利用できる3つ目の手段として「自動プランアップ機能」があります。
これは急激なアクセス増加をモニタリングして、自動的に CPU やメモリの割り当てを調整する仕組みで、ふだんのアクセスと、記事がバズった場合のアクセスに大きな差があるサイトで最適です。
「どうも最近遅いな」と感じたときに、レンタルサーバーごと引っ越すのではなくてユーザー側に能動的に利用できる手段があるのが、長年ブログを運営してきたユーザーとしてとても助かります。
WordPressかんたん移行機能で、引っ越しも自動化
ここまで機能がそろっていると試しに利用してみようかという人も多いと思いますが、WordPress を利用していてネックとなるのが画像ファイル、テーマ、プラグイン、そしてデータベースを移行する面倒臭さです。
経験のあるひとでも、データベースを移行する際に文字コードの扱いにハマってブログが全部文字化けしてしまって復旧するのが大変だったといったことが起こりがちな、リスクの高い作業でもあり、これもあってサーバー移行に踏み切れないというひとも多いはずです。
ConoHa WING の場合「WordPress かんたん移行」という機能を利用して移行元のログイン情報を入力するだけで、ストレスなくサイトを移行することが可能です。
私の記事数250、画像ファイルとデータベースで2GBほどの個人ブログの移行の場合、転送時間は約15分になりました。
プラグインなどの設定もすべて引き継いでいましたので、あとはDNSの設定を変更するだけで、数時間後には新サーバーでの運用ができていました。これは本当に時間と労力の節約になるのでおすすめです。
すべては速度のために。今後も進化する ConoHa WINGに期待
取材したときには最初もっと小さな別のサイトで ConoHa WING をテストしてみようと思っていたのですが、話を聞いているうちにすっかりその機能に興味が湧いてきて、今回は自分の個人ブログを移行してしまいました。
その手順と性能の詳細について、後半の記事でゆっくりとご紹介する予定です。
最後に、少し意地悪だろうとは思いながらも「ConoHa WINGはいまは最速かもしれませんが、既存の技術の組み合わせを使っていて、これからも追いつかれずにいられますか?」という質問をしたところ、呉さんはニヤリとしてこう答えてくださいました。
「ConoHa WINGはすでにVPSサービスを安定して運用してきた経験のあるチームが携わっており、ハード面での新技術の投入もロードマップに入っています。最速という目標を維持するために全員が一丸となって開発を継続していますので、これからも伸びていく自信があります」
そう、こういう答えを待っていたんですよ!
データを預けたら、いつの間にか遅くなってしまって残念な気持ちになっているレンタルサーバーをいくつか渡り歩いてきましたが、開発者がこうした前のめりの姿勢で取り組んでいるというだけでも、ユーザーとして頼りたい気持ちになってくるわけです。いっしょに成長できる気がするではありませんか。
レンタルサーバーとしては後発でも、この勢いは無視できるものではありません。
具体的な申し込みとサーバー移行の体験については後半の記事にまとめますが、すでに ConoHa WING が気になるというかたは、ぜひこちらのリンクからオフィシャルの情報をチェックしてみてください。