10年後の生存戦略をあなたに。「知的生活の設計」を11月後半に発売します
たびたびブログや、noteのライフハック・ジャーナルでも情報を小出しにしていました新しい本が書き上がりました。
去年の夏は「ライフハック大全」の執筆にすべてをかけていたのですが、まさか2年連続でこんなことをすることになろうとは想像していませんでした。
タイトルは「知的生活の設計」。かつて梅棹忠夫先生や、渡部昇一氏が書いたテーマについて、ビジネス書的なフォーマットではあるものの、私なりにまとめるときが来たわけです。
「ライフハック大全」が過去10年間の総決算だとするならば、今度の本は次の10年のために自分のために書いているマニフェストのような本になります。
知的生活とはなにか?
「知的生活」というのはあまりよいイメージのある言葉ではありません。この「知的」というのがよくない作用をもっていて、実践している人は知的だけれども、実践していない人はまるで「知的ではない」とでも決めつけているような、よけいなニュアンスがついてまわるのです。
もちろんそれは誤解ですし、私はかつて渡部昇一氏が「知的生活の方法」などで紹介していた本を読むことだけに特化した生活を提唱したいわけではありません。
むしろ、本を読むことであれ、映画を見ることであれ、模型を作ったり、動画配信をしたり、ポッドキャストを続けたり、ブログを書いたりといったことであっても、情報と触れ合う以上はすべてが知的生活になりうるということがこの本のテーマになります。
しかし情報と触れ合ったからといってそれがすぐに知的生活になるわけではないというのが、梅棹先生の「知的生産の技術」の教えでもあります。その考えをとりいれて、どのような情報との向き合い方が知的生活になるのか? それをどのように設計するといいのか? が問題になるわけです。
生活の設計とは?
そこでやってくるもう一つのキーワードが「設計」です。今回の本は理系研究者である私の持ち味を活かして、具体的になにをどのように積み上げれば10年後の知的生活につながるのかという視点を示します。数字も出ますよ(笑)
というのは、およそ管理できるものであれば私達は設計できますし、設計できるものは、将来に対して見通しを立てることができるからです。私は生活を、人生を、そのようなものとしてとらえることで、みなさんに将来への希望を与えたいと思ったのです。
現実には、将来は先行きが不透明です。来年のことだってわからない人は多いでしょうし、かくいう私自身がそうであったりします。
でも、いかに外界が流動的で、自分の意志では決められないことが多いとしても、自分が能動的に決められることが将来につながるように設計できるようにしたい。これが本書のもう一つのテーマです。
想定している読者としては、「知的生産の技術」も「知的生活の方法」も、両方共読んだことがないまったくの初学者を考えています。これらの名著は不朽の価値をもっているとはいえ、やはり時間が経過して、若い人には伝わりにくかったり、時代が違うために適用できなかったりする箇所があります。
新しい時代のための、新しい「知的生活」の本を書きたい。そうした不遜で、私のわがままが大いに詰まった本としてお届けできればと思います。
発売は11月後半。またおいおい、細かい情報は出していきますので、ご期待下さい!