休眠アカウントをアンフォローしてツイッターのタイムラインに新風を

昨日の記事で、ツイッターの「フォロー・フォロワー」の関係で生み出されるタイムラインは次第にニュースやアルゴリズムが決める重要なツイートに置き換えられつつあるという話をしました。

そうはいっても、従来のツイッターが居心地がよく、もう何年もフォローしてきた人々のツイートを楽しんでいた身としては素直にそれを受け入れる気もしません。できる限りは、自分が編集するタイムラインに意識的でありたい、それでこそ意味のあるソーシャル・ネットワークではないかとも思うわけです。

しかしその一方でもう10年もツイッターを使ってくると、フォローしているユーザーが固定されてきて、しだいに自分の視野が狭くなっていることも気になってきます。意識的に最近のユーザーや、自分とは世代の違う人も積極的に見ないといけないと、いま自分の見ている世界を改変している最中でもあります。

そんななかちょっと気になったのは、もう最近はつぶやいていない Dormant User「休眠ユーザーです」。昔は付き合いがあったけれどもいまはツイッターを使っていなさそうなひと、すでに他の場所に移った人などいろいろですが、そうした人をまとめて表示し、アンフォローするなりそのままにするなりの判断をしたいことがあります。

そうしたときに便利なのが、古くからありますが頼りになる Untweeps です。もうずいぶん前にいしたにまさきさん(@masakiishitani)、コグレマサトさん(@kogure)と2011年に共著で書いた「できる100ワザ ツイッター」にも掲載されているくらいですから、たいへん長寿なサービスです。

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Untweepsはツイッターのアカウントを連携して使います。まず何日間つぶやいていないユーザーを表示するのか選びますが、ここはけっこう極端な数字、たとえば120日、200日といった数字をいれるのでよいでしょう。

30日程度では、たまたまつぶやいていなかった人、たまにしか更新しない企業アカウントなども多数含んでしまいます。

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その期間休眠しているアカウントが表示されますので、一つ一つ選んでいきます。すべてのユーザーにチェックマークを入れられないのはツイッターの規約上に反しているからだそうですが、実際に手で編集したほうが間違いはありません。

休眠しているユーザーのなかには、すでに亡くなられている人、思い出の人などもいて、こうした人はそのままにしておきたいというのもありますし…。

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最後に、選択したアカウントをボタンで一度にアンフォローすることができます。終わったら、念のためUntweepsとの連携は切っておくほうがよいでしょう。

ゆるやかにフォローをかえてゆく

もちろんこうしてアンフォローしているのは休眠ユーザーですので、タイムライン自体には影響がないのですが、フォロー欄にとってはノイズになりますし、おすすめユーザーの選択にも影響することが考えられます。

もうつぶやかない人をアンフォローし、いま面白い人をゆるやかにフォローしてゆくことで、ゆるやかにタイムラインをオーバーターンしてゆくのは、SNSと長く付き合うときにたまに必要になるステップです。

つぶやきかたが違う人、考え方が違う人、たんに見ていて面白い人、理由はないけれども気になった人。そうした人で自分の身近な言論空間を編集しておくことによって、いざなにか大きなニュースなどが起こったとき、自分が信頼している空間の反応を見ることができるということにもつながります。

ときには、タイムラインにも新風が必要なのです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。