インスタグラムの縦型動画「IGTV」をFinal Cut Pro Xで簡単につくる #IGTV
インスタグラムがスマートフォンにおける動画の覇権をYouTubeと争うべく投入したサービス、「IGTV」ですが、ちょっとおもしろい進化を遂げています。
インスタグラムはもともと正方形写真をシェアするプラットフォームでした。遠い昔には。というのも、2013年にはすでにVineへの対抗として15秒動画が投稿できるようになり、2016年にはそれが60秒に、2017年には複数動画で10分まで投稿できるようになっていました。
これに、BoomerangやHyperlapseといった機能、そしてSnapchatへの対抗として生まれたストーリー機能など、インスタグラムは映像ならなんでも盛り込めるプラットフォームに進化しているのが現状です。そして今回のIGTVの登場で、本格的な60分を上限とする縦型動画(ただしフォロワーの多いアカウント、ならびに認証アカウントのみ)を投稿できるようになっています。
おもしろかったのは、IGTVを純粋にスマートフォンからのみ使用可能なアプリにするのかと思ったら、むしろパソコンで編集してアップロードすることが想定されているかのようなつくりをしているところです。
「どうせみんなスマートフォンしかつかわないのだから、スマートフォンのなかで完結しよう」という少し前の雰囲気から、「ちゃんと編集した動画を投稿できるようにすることで表現の幅を広げておこう」というなにかを感じます。もちろん、広告やテレビ的なチャンネルも意識してのことでしょう。
試してみることは重要ですので、わたしもIGTVで短時間のレビュー動画をアップする動画チャンネルを作ってみました。日常の断片を投稿しているひとが多かったので、あえてイントロとエンディングを用意した「番組風」で違いを演出しています。
といっても、こちらの動画、それほど手間がかかっているわけではありません。第一回のなかで説明している通り:
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カメラを90度曲げて撮影
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Final Cut Proで新規プロジェクトを作成し、1920x1080の動画のアスペクトをカスタム設定で「1080 x 1920」の縦型9:16のアスペクトに変更
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ミラーレスなどで撮影した動画は、とりこんでから90度回転、大きさを編集
ということをしています。
ストック動画素材を使ってイントロとエンディングを作っておけば、あとは LumaFusion などのアプリを使って撮影した中間の動画をつなぎあわせるだけでいいのでiPhoneでも最低限の手間で番組を作ることができます。
そのあたりはまた次回か次次回に。