日常使いに便利な骨伝導ヘッドホン、AfterShokz TREKZ AIR

骨伝導ヘッドホンを体験したことがあるでしょうか? 直接音を空気を通して鼓膜に伝えるのではなく、振動を頭蓋骨を経由して伝えるタイプのヘッドホンです。

すでにさまざまな種類がある骨伝導ヘッドホンですが、最近では音質を重視したものも多くなり、用途に応じて選択が可能になっています。

そんななか、軽量さと音質とでバランスがよいAfterShokz TREKZ AIRを、輸入元のフォーカルポイント様からモニターでいただき、試すことができましたのでご紹介します。

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骨伝導ヘッドホンは耳の穴の上ではなく、ちょうど耳たぶの前部分に当てるようにして利用します。そのため、だいたいの製品がこのような首のうしろからバンドを回してかけるタイプの似たような形状をしています。

似ているとはいえ、AfterShokz TREKZ AIRはとくにこの首にかかるバンド部分が細く、チタニウム性で柔軟性が高くなっています。曲がるけれども折れない、しかも全体で30gと軽量なのがこの製品の特徴です。

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骨伝導の部分は汗や多少の雨でも大丈夫な某汗設計となっています。ずっと装着しているとしだいにここが汗ばんでくるのですが、気にせずに利用可能です。

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充電はUSBケーブル経由で2時間ほど。これで6時間利用可能になっています。モバイルバッテリーで多少充電しておくだけで、通勤時間程度の時間十分使えます。

気になる音質は…これはいける!

さて、一般的に音質や、音漏れがどの程度なのか気になる骨伝導ヘッドホンですが、AfterShokz TREKZ AIRについてはその両方についてとても満足ゆく性能となっています。

まず聞こえ方ですが、骨伝導であるために音の細かいニュアンスが聞こえないことは仕方がないとはいえ、高温から低音までバランスのよい音質をもっています。特に骨伝導ヘッドホンでは苦手な低音の再現ができていますので、音楽の上っ面だけしか聞こえない物足りなさはありません。

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骨伝導ヘッドホンとはいえ、振動などによって多少の音漏れは発生します。AfterShokz TREKZ AIRの場合は、Bluetooth接続したiPhone側で音量を最大にした場合で周囲の人に多少高温部分のシャカシャカという音が聞こえる程度で、迷惑になるほどの音漏れはありません。

つけている本人には分かりづらいのですが、たとえば電車で利用している場合ならほぼ問題はなく、静かな部屋で音量が大きめでようやく周囲の人に気づかれる程度だと思ってください。

これは骨伝導の原理的な問題でもあるのですが、つけている場所や角度次第で音量は多少変わりますので、つけている最中に音量や音質が多少流動するのは仕方がありません。むしろよくここまで聞こえるものだと感心します。

唯一のネックは、値段です。

adtershokz.jpg AfterShokz TREKZ AIR 骨伝導ワイヤレスヘッドホン

ヘッドホンや高級イヤホンならさまざまにあるなかで、あえて骨伝導ヘッドホンに19310円というのはなかなか勇気が必要な値段かもしれません。

しかしもし、ふだん歩くことが多く、自宅で自分だけで音楽を聞くことがおおいという人ならば、あえて骨伝導ヘッドホンを選ぶ理由もあります。

耳の穴が塞がれていないために周囲の音が聞こえ、当然会話や呼ぶ声も聞こえるものの、音楽も同時に聞こえるというのは、たとえば子供の声に注意していなければいけない親や、歩いている最中にも注意を配りたい人にはもってこいなのです。

わたしは本製品を自宅でつけて音楽やポッドキャストを聞きながら歩き回り、家族とも会話ができるというところに他のヘッドホンにはない開放感を感じています。これは、普段遣い出来そうです。

というわけで、骨伝導ヘッドホンが気になる人にとって多少高額ですが音質、軽量さ、そしてトーナルな使い心地でおすすめできる製品でした。

AfterShokz TREKZ AIR(メーカーページ)

 

 

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。