Lightroom CCで読み込みが止まってしまった場合の対処法

前回の記事ですべての写真をLightroom CCに移行した経験について書きましたが、ちょうど1.2TBほどの写真でもなかなかにたいへんだということがわかりました。たとえば：

アップロードのために、現在のアーカイブと同じ容量のディスク領域が必要になる
アップロードに非常に長い時間がかかる
それなりの数の写真のメタデータがおかしくなってしまい、整理の手間がかかる
アップロード後、安定して使えるようになるまでにそれなりの時間がかかる

といったものです。特に４番については、いつまでたってもローディング中の青い丸が回っている現象が発生して、カタログを再構築する必要がありました。今回はその手順についてまとめておきます。

青いロード中の円が何時間も回り続ける

これはLightroom CCにすべての写真がアップロードされたあとの場合の対処法です。まだ写真が手元にある場合は、カタログを再度アップロードするひつようがあるので、違いに注意してください。

写真がすべてクラウドにあるはずなのに、デスクトップ上のLightroom CCの写真がいつまでも表示されない、ずっとロード中の青い円が回っていて更新がされないという場合があります。

これは、Lightroomが後ろで使っているSQLiteデータベースがおかしくなっている場合がありますので、それを削除して再度クラウド側から写真の情報をダウンロードし直すという手段があります。写真がすべて再ダウンロードされるのではなく、カタログのみ再構築されるのですが、それなりに時間はかかります。

方法はこちらのページに解説してる流れで：

Lightoom CC を終了する
Macならば「ピクチャ」の中にある Lightroom library.lrlibrary パッケージを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択する。Windowsの場合は c:\users\ユーザー名\AppData\Local\Adobe\Lightroom CC\Data です。
このフォルダに、とてもながい文字列の名前がついたフォルダがあるのでそれを開きます。
“Managed Catalog” で始まるファイルをすべて別の場所に移動します
Lightroom CCを再起動して、再ダウンロードを待ちます

たとえば私の環境の場合、この手順をするまえのカタログの大きさは9.8GBほどあり、Lightoom CCの起動にもかなりの時間がかかっていました。

再ダウンロード後は、3.87GBと、半分以下に大きさが圧縮されました。Lightroom が安定して動作するまで多少時間はかかりましたが、いまはなんとかなっています。

それ以外にもいくつか問題が

Lightroom CCに移行してみて、まだ解決できていない問題もいくつかあります。たとえば、全部で数百枚の写真について日付のメタデータが消えてしまい、日付なしのアルバムに格納されてしまっているものがあります。元のLightroom Classic CC側でチェックして修正すればいいのですが、多少手間です。

また、iOS版、Web版のLightroomではちゃんと表示できているのに、デスクトップ版では対応していないのが、iPhoneを左手でボリュームボタンが上になるようにかまえて撮影した動画の場合、上下が逆に表示されてしまうという問題です。これはQuicktimeなどはちゃんと向きを理解して表示しているので、Lightroom CC側の問題のようです。