DropboxとG Suiteが連携して、オフィスファイルはクラウドに解放される
クラウドストレージサービスとして、巨大IPOが先日報じられたDropboxが、Google のG Suiteと連携するというニュースが発表されています。
Dropbox and Google Cloud partner to deliver cross-platform integrations Dropbox partners with Google to add G Suite integrations for Docs, Sheets, and Slides | Verge
ユーザー側からみると、この連携で可能になる機能としては:
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Dropbox内部でGoogle DocsやSheet, Slideを作成、保存、編集することが可能に
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Dropbox に保存された互換ファイル(Docファイルや、Excelファイルを念頭に)をGoogle Docsで編集可能に
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GmailやHangoutsでDropboxリンクを直接作成して送信可能に
が告知されています。ここまで、どこをみてもユーザーにとって喜ばしい追加機能ばかりというのは、本当に久しぶりですよね。
数年前、クラウドサービスが容量ですさまじい競争をおこない、その後デスクトップアプリケーションとの融合でさらに競争をおこなっていた時代を思い出すと、ようやくここまで来たのかという気持ちがします。
これがどれだけ重要かというと、WordやExcelといった、いまだにユーザーにとって毎日触れ、業務の一部分になっているファイルの領域までが、直接クラウド上で操作するものになるという点です。
とても雑な図にすると、OSの上にアプリがあって、そのファイルをクラウド上に保存することもできるという構図が:
こういう形になるということですね。
こんなことはすでに数あるウェブサービスでは当たり前のことですし、むしろ今時ウェブから使わないツールのほうが少ないくらいですから意識することも最近は少なくなっていたと思います。しかしオフィスツールだけはここが遅れていて、ファイルを強く意識する使い方が多かったわけですので、Dropbox がG Suiteへのポータルになるというのは実に自然な発展です。
もちろんこの背景にはOffice 365 + OnceDrive という使い方がしだいに定着して、Dropbox のシェアを着実に削りつつあったので、それに対する対抗という意味もありますし、Chromebookを利用しやすくする意味合いもありそうです。
最近とても使いやすくなったiCloudにも一部Google Cloud Platformが使われているみたいですし、クラウドがどんどんとユーザーからは意識せずとも利用可能になっているところが、着実な進歩を感じます。
まずはGmailとDropbox のインテグレーションを心待ちにしたいと思います。
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