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人生をイメージ通りに生きられているかどうかについて


 

先日から、地味にツイッター上の質問箱「マシュマロ」を始めていて、いくつかの質問に直接答えたりしています。

あまりに漠然としていたり、一般論しか答えられないものは(健康に気をつけていますか?など)あえてスルーさせていただいていますので気を悪くしてほしくないのですが、そのなかに先日ちょっと気になる質問がありました。

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これはけっこう難しい問題で、たしかに少年時代から「こうなりたい」「このような人物でありたい」というイメージはあったものの、いまの自分がそれになれているかというと、そのようには思えないのです。

外からみると、理系の進学をして研究者への道を選び、すくなくともいまは科学者として仕事をしてて、それとともに本を書いたりなどもしています。それはそれで、たしかに「そうありたい」と願ったことではあります。

しかし「イメージのとおりに生きられたか」「どのあたりから取り組んでいたのか」という質問となると、にわかに答えは濁ってきます。

正直にお話ししましょう。

たとえば、私は大学に入学したさいの学部は物理学、しかも理論物理だったのですが、現在の専門は気候学・気象学です。なにがあったのかというと、単に大学院受験に失敗したのです。

満足に物理の勉強ができていたわけではない私は、大学院入試が当然の結果に終わったあとで、どうしようかとぼんやりと考えていたところ、同大学の「環境科学研究科」を受験してみてはどうかという誘いを受けたのでした。

なるほど面白そうだと思った私は、それまで学んだこともない気象学、水文学、地質学、地理学といった基礎的な教科書をはじめて開き、それから二ヶ月あまりの詰め込み学習でなんとか合格してしまったのです。そうして、新しい道が開いたのでした。

私は未来への強いビジョンをもっていたり、それを実現する力を発揮していたからこの未知を選んだのではないのです。むしろ、ある奇妙な偶然がレールを切り替えて、ここまでやってきてしまったのです。

遠くをみすえて、目の前のことをしつこく

同じことは、ブログであれ、家庭であれ、書籍の執筆であれ、講演活動やイベント登壇などについてもいえます。

たしかに、私にとって執筆というのは子供の頃からの夢でした。実は理系に進もうと考えたのも「文系に進めば、自分の世界観は狭くなってしまう。理系で文系のようなことだってできるだろう」という大それた発想からでした。

しかし、大学時代にどこにも発表するわけではない膨大な書き付けをためこみつつ、何ひとつそれを形にせずに社会に出た私に偶然やってきたのが、ブログだったのです。

偶然始めたブログを続けるうちに、書籍をかかないかというお誘いもやってきましたが、きっと来なかった誘いもあるのです。知らないうちに閉じた扉もあったはずなのです。

起こったできごとからは、それ以外のすべての可能性は見えてきません。無限に広がる確率の広がりは、一つの未来が選ばれたときに収束して一つの結果を生み出しますが、そこにさまざまな偶然や導きがなかったとは言い難いのです。

なので、私は人生を設計すること、未来にむけてイメージを立てて行動することについて、いつもこのように考えています。

  1. 遠くをみすえること: いま向かっている方向は、自分の本来やりたいことや、求めていることからみて少なくとも逆方向であっては大きな遠回りになります。取り返しのつかない遠回りになるはずです。だから少なくとも、方向性だけはアライメントをとっておきます
  2. 偶然に対して心をひらいておく: この未来が閉ざされたら、この本が売れなかったら、このことが思った通りにいかなかったら最悪だという考えはなるべく遠ざけます。そうなることもあるだろうし、そうでないこともあるでしょうし、多くの場合それは自分で選び取れるものではないのです。ただ、偶然リンゴが落ちてくることがあるようなら、それが当たりやすい場所にたっているようにすること、これが大事です。
  3. しつこく、ただしつこく: 方向性をあわせてなにかをしつこく続けるうちに、100の袋小路の先にたまたま通れる道が見つかることがあります。うまくいくのが偉いではなく、うまくいくまでしつこくなれるかがむしろ問題なのです。

実のところ、いまも私はさまざまなことを思い通りにできているように周囲には思われがちなのですが、将来の展望や、やるべき仕事や、人生のいろいろな部分に大きな危機と困難をかかえて生きている最中です。意外に、どうにもなっていないのです(笑)。

なので、私はこれからも地味に、しつこく、続けられるうちは目の前のことを続けて、目の前に開く、自分だけの道を探し続けるつもりです。それが、イメージをもって、答えのない未来に取り組むということだからです。

そうしてうまくいかなかったなら? また別の道があるはずです。うまくいったなら? それはたまたま、そうした道が用意されていたということなのでしょう。

日常が困難だからといって、遠くを見つめることがなくならないように。そうして自分を励まして持続することこそが、イメージを持って生きるということなのですから。

地味な試み、続けてます

というわけで、ブログをおもに書いている私ですが、ニューメディア好きですので、最近は動画もつくるようになっています。

こちらは、なかなかよい本だった「アルゴリズム思考術」についてVLOGでまとめたもの。

こちらは去年試乗させていただきました新型日産LEAFについての動画。

ガジェット、IT批評、日常から、なんといっても書評をこちらでも地味にやっていこうと思いますので、ぜひチャンネル登録していただけると感謝です。毎週金曜日のニュースレターも発行していますので、そちらもどうぞ。

またマシュマロですが、あまり質問が多すぎたら答えられないかもしれませんが、地味に答えていきますので、なにかありましたら、Ask me Anything.

 

著者について

堀 正岳

「人生を変える小さな習慣」をテーマとしたブログ、Lifehacking.jp 管理人として、仕事術、ライフハック、テクノロジー、文具、ソーシャルメディアなどについて執筆中。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、ライフ×メモ 、Climate+を運営しています。