あなたの24時間を設計できるiOSアプリ「Wacca」

いくらやる気をだしても、精神論で乗り越えようとしても、一日が24時間であることは変えられません。

多少無理をして睡眠時間を削ることで仕事や趣味をおこなうことならできるかもしれませんが、長くは続きませんし、そもそも睡眠を削ることがかえって寿命をすり減らすことにつながっていることが最近では指摘されています。

そこで「ライフハック大全」でもHack015として「24時間テンプレート」を作成して日常をなるべく「調子の良い状態」で維持する(一番予定をつめこんだ状態で維持するのではなく)のが、長い目でみてメリットが大きいという話をしました。

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本ではあまり複雑な図を載せてもわかりにくくなるだけでしたので、このような簡単な模式図になってしまいましたが、実際にはもっと立体的で、フレキシブルなテンプレートを、本で書いたようにフローティングな時間と、固定時間を意識して設計するのがいいでしょう。

それを支援してくれる最適なアプリ、WaccaがiOSにありましたのでご紹介します。

タップとドラッグで24時間を設計する

Waccaを起動すると、24時間で一周する円のUIがでてきます。ここに、毎日の予定をいれていきます。

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たとえば0時の部分をタップして:

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朝の7:30までドラッグすると、このように範囲を選ぶことができます。ここに「睡眠」といったように、毎日の固定時間を入れてみましょう。

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このような感じにです。この部分は面積が大きいので楽ですが、短い時間でも文字が見やすいように場所や大きさも自由にドラッグして変えられるようになっています。

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また、範囲に色をつけてカラーコーティングすることも可能です。一度設定した色は、カラーピッカーから色をドラッグ&ドロップして設定するようになっています。

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さて、理想的な一日をこのように設定してみました。それぞれの時間で開始時に通知を送ることも可能になっていますので、一日のペースメーカーとして利用することもできるわけです。

ところで、この輪っかになっているスケジュールはアプリ内課金で機能をアンロックすると複数作ることができるようになります。

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するとこのように、日によってスケジュールを変化させることもできるわけです。平日を2種類、休日を2種類といったように設定しておいて、自動的に曜日ごとに切り替えることもできるわけです。

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また、追加の機能として24時間の目盛りを表示させたり、日付にあわせて昼夜の時間帯をこのように表示させることも可能です。

Waccaはスケジュールをたてて、必要なら画像でエクスポートしたり通知を送るといった機能に特化していますので、これが汎用のスケジュールアプリになるわけではありません。

しかし、なんとなくで過ごしていた一日の習慣をあるていどきちっと可視化して、実際の一日と比較するのには使えそうです。

気になる方は iOS アプリストアで「Wacca」で検索するか、こちらのリンクからたどってみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。