ひとの体温で充電できる、MATRIX Powerwatchについて「朝日新聞&M」で書きました
スマートウォッチは厳選された機能を手首のうえから操作できる端末としてとても便利ですが、バッテリーがなかなかもたないのがネックとなっています。
Apple Watchも、Android Ware端末も、一日の平均的な使用でバッテリーの残量が少なくなってしまい、毎日充電しなければいけません。この毎日というのが、その日の流れ次第ではけっこう難しいわけです。
そこで、充電不要のスマートウォッチがあればよいわけですが、そんな夢のような充電方法をもっているスマートウォッチ、MATRIX Powerwatchについて、未来を感じさせるガジェットとウェブサービスなどを紹介する朝日新聞デジタル &M での連載で書かせていただきました。
なんと、体温で充電するというこの時計、詳細についてはリンク先の記事にまかせるとして、ここでは、先日のローンチイベントに招かれて行った際に撮影したいくつか追加の写真を紹介したいと思います。
こちらがMATRIX Powerwatchの通常版。iOSでも、Android Wareでもない、独自のOSになっていることに注意してください。
こちらがもう一つのカラー、Black Ops 版。手首につけていると、体温と外気の差を利用してジーベック効果で発電が行われ、それが時計内に充電池に蓄積されます。
このおかげで、正確に手首の体温と、時計本体の温度もわかるようになっています。こうして発熱量を細かく計算できますので、カロリー表示も飛躍的に正確におこなうことができるわけですね。
手首につけてみると、たしかにちょっと分厚い感じはするのですが、重量級のスマートウォッチだとこういうものもありますので、なんとか許容範囲です。
最初、本当と思うにはあまりに夢のような話だったので、半信半疑だったのですが、開発者の二人にきいてみるとむしろよくしられた現象を、現在の技術を使うことで実現しているというのがわかって安心しました。
朝日新聞 &M でも書きましたが、このようなジーベック効果を利用できる場所は、温度差があるならばいくらでもあります。工場や、単純な保温器、お風呂、自動車といったものでもいいでしょう。そこで微小な電気を発電し、それを蓄積できるようになったのは比較的に近年の話です。まずは時計ですが、今後この技術がどのように広がってゆくのか楽しみです。
MATRIX Powerwatchは公式サイトから注文が可能で、日本の技適もすでに通過しているとのことで安心して購入することが可能です。未来のエネルギー源をいち早く体験してみたいというかたはチェックしてみてください。