わたしの机の上には何もない、を目指す

机の上が汚いほうが仕事ができるひとだ。いや、きれいになっているほうがクリエイティブだ。そういった話題が定期的に登場しますが、私はあまり意味がないと思っています。

なんらかの関係や相関はきっとあるのでしょう。ないはずがありません。人間と、その道具とは不可分なのですから、仕事場のありかたがその人の仕事を創ったというのは納得できる話です。

ただし、それはその人の個性が仕事場をつくり、場に蓄積したその人の経験や情報が仕事を生み出したということであって、仕事場だけを真似ても、結果までは真似ることはできません。

という前置きをしたうえで、いま私は新しい考え事をひろげるために、机のうえを広く、なるべく何もない空間を大きくとりたいという衝動に突き動かされています。

今読んでいる本。いま書いている原稿。そういった、本当に必要なものだけがそこにあって、それとだけ向き合うシンプルな時間を欲する瞬間が、みなさんにもありますよね?

周辺機器が多すぎる

困るのは、スマートフォンがあるなら、その充電場所が必要。エアコンがあるなら手近にそのリモコンが必要といった具合に周辺の「一日に数度さわるもの」がどうしても増えてしまうことです。パソコンなら、外部ハードディスクや、USBハブといったものも、そうやって増えてゆくものの一つです。

そこで、以前も紹介したのですがケーブルについては机の横に隙間を作り、とにかく線が机の上を横切らないようにそとに落とし、スマートフォンなどはそこに置くようにしています。今回はそれをもうちょっと徹底して、机のうえからみえているケーブルがとにかく極小になるように調整してみました。

ケーブルは束ねることでさらに机のうえのフットプリントを減らすことができますので、全部机の外側の見えない部分に至るまで、3M ワンタッチベルトで結束していきます。

似たような製品は多々ありますが、これが一番薄く、数本のケーブルならたった3cmほどでしっかりとまとまってしまうので重宝します。

また今回は、机の上で大きな存在感をもっていた外部ハードディスクも追い出したいと思いましたので、机の下が少しだけ狭くなるのを承知でシェルフを導入し、机の上からThunderboltケーブルを伸ばしました。

ここにYouTubeで「ライフハックLiveshow」オンエア中に音声調整を行うミキサーも追い出してあります。

どうしても残るリモコン類、毎日外して机のうえに置いてしまいがちなウェラブル、イヤホン、目薬といったものはこのシェルフか、となりの本棚に背の低い棚スペースを用意してそこに小物入れで追い出します。

実は写真にうつっているMacBook Proはこのたび主力マシンから引退して、27インチ 5K iMacが到着する予定です。そうなれば、さらにケーブルは背面側に隠して、目の前は一枚の液晶だけという状態になります。

ひとまずここまで机のうえをなにもない状態にし、手帳を開くだけで、とても気持ちのいい空白が広がります。これから考えて埋めてゆくなにもない思考の空白地帯です。

個人的な机の様子ですから、あまり参考にはならないかもしれませんが、一つの例として。

iMacについては、また届いたらYouTubeで動画にして、仕事場への収まり方について紹介しようかと思います。

 

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。