6/26に新刊「マストドン 次世代ソーシャルメディアのすべて」が出ます

先日マストドンについての本を書いたばかりのような気がするのですが、今度は新書でもう一冊、マストドンについての本が出ます。新刊ラッシュ!

「マストドン 次世代ソーシャルメディアのすべて」(マイナビ新書)

今度の一冊は、前回のようにつかいかたに主眼を置いた本ではなく、むしろマストドンが流行するに至った背景と、今後についてを解説している内容です。縦書きの解説本ですので、すぐに古くなることのない、なるべく本質的なことに迫る内容を、著者一同心がけました。

ソーシャル・アベンジャーズが執筆した「今」を知る一冊

今回の本は著者が5人もいるところが特徴です。それぞれがその持ち味を出して、別のアングルから「マストドン」という現象に光をあてています。

第一章を担当しているのは、Polar Bear Blogの小林啓倫さん(@akihito)で、マストドンについての基本と流行の始まりについてまとめています。

第二章を担当しているのは、ブログ「ネタフル」のコグレマサトさん(@kogure)で、クチコミの専門家として、小規模なマストドン・インスタンスを運営することから知ったこれまで何回も繰り返されたウェブ上のユーザーコミュニティの毀誉褒貶について書いています。

第三章を担当しているのは、ブログ「シン・みたいもん!」のいしたにまさきさん(@masakiishitani)で、日産自動車を実例にマストドンに参入を考えている企業が注意すべきポイントについてまとめています。

第四章を担当しているのは、ジャーナリストで、「知的生産の技術とセンス」で共著した、まつもとあつしさん(@a_matsumoto)です。まつもとさんはアニメ関係の取材も多い経験を活かして、いちはやくマストドンのインスタンス立ち上げを行ったピクシブのインタビューを行っています。

第五章、まとめの章をわたしが担当していまして、一番無責任に未来について妄想をふくらませる、「分散化SNSがもし広まったらやってくる世界」について予想を立てています。

自分でいうのもなんですが、まさにソーシャル・ゴレンジャーというのか、ソーシャル白波五人男というのか、ソーシャル・アベンジャーズといった布陣です。あとにも先にもこれは二度とないのではないでしょうか(笑)

誰に手にとってほしいか

「マストドン」は見た目も使い方もツイッターに似ているので、「また新しいSNSか」とその重要性を見過ごしかねませんが、その仕組や、それが可能にするコミュニティやコミュニケーションは、従来のものとはかなり違います。

なぜこのタイミングで「分散型SNS」が流行したのか? それはこれからのウェブにとってどんな意味があるのか? はたしてマストドンはツイッターやFacebookのように広まるのでしょうか? そもそもそこまで広まる必要はあるのでしょうか?

そういった疑問をもっている、ウェブの未来が気になる人ならば、きっとちょっと人に話したくなる面白い話題を提供できるのではないかと思います。

「マストドン 次世代ソーシャルメディアのすべて」は、6月26日にまず書籍版が販売され、次に電子書籍番が販売される予定です。現在予約中ですので、ぜひポチッとしていただけるとうれしいです。

mastodon-book2-cover.jpg 「マストドン 次世代ソーシャルメディアのすべて」(マイナビ新書)小林啓倫・コグレマサト・いしたにまさき・まつもとあつし・堀正岳

 

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。