パスワード管理アプリ1Password が購読型のビジネスモデルに移行。さっそく家族アカウントに移行した
2016年の8月頃から、買い切りアプリではなくサブスクリプション型のサービスを整備していた Agile Bits 社が、今後は完全に定期購読・サブスクリプションサービスとして 1Password 提供することを発表しています。
値段は個人アカウントの場合月額 $3.99 (約455円)、一年の先払いで月換算 $2.99 (約342円)で、家族アカウントの場合は月額 $6.99 (約797円)、一年の先払いで月換算 $4.99 (約570円)という具合です。私は決して高くない、サービスの内容に見合った価格だと思うのですが、いかがでしょう?
サブスクリプションによって、いくつでもパソコンやデバイスを登録してもよくなるとともに、1GBのストレージもついてきます。
また、これは買い切り型のアプリだったときと同様ですが、最新のセキュリティ事象に基いて警告を発したり、古くなっていたり、脆弱なパスワードを指摘する機能もついています。
1Password というからにはパスワードだけのためのサービスに思えますが、実際にはクレジットカード、文書、ライセンスキーなども保存できますし、家族との共有、バックアップ、過去のパスワードの復活、秘密のしつもんやその他の情報などの一元管理といったこともできて便利です。
パスワード管理サービスには、LastKey や KeePass など、ほかの競合もありますが、これは好みの問題でもあると思いますので、私はどれが一番よいといった意見はありません。
実際、主要なパスワード管理サービスはどれも危険性をもっているので、注意して使うべきという話もありますので、1Password だから、ほかのサービスだから絶対に安心ということはないわけです。
私の場合、1000個ほどのパスワードをすべて20桁から30桁の数字と記号をまぜた強固なものにして、それでいて Mac でも iOS でも同期させて簡単に呼び出すという目的のために、リスクとバランスさせて考えると、使ったほうが得だとみていまは利用しています。
今回のサブスクリプション制移行にともない、Mac App Store での 1Password は無料で30日利用可能になりましたので、まずは使ってみるというのもいいでしょう。
これまでの買い切りアプリを使っていたひとは?
これまでの買い切り型の 1Password を使っていたひとは、特に変更なく、これからもアプリを使用し続けることが可能です。セキュリティに対するリスクを考えると、アップデートをやめるということは直近では考えられませんので、しばらくは安心して使うことができるでしょう。
しかし、Agile Bits の開発スピードや、質問をした時の反応の良さをもう何年もみて恩恵をうけてきた方ですので、私はさっそく家族アカウントへの移行を決めました。
一日にパスワードをいれることが3-4回でもあるなら、絶対に得だといえると思います。せっかくですので、次の記事では個人、および家族のアカウントのとりかたについてご紹介したいと思います。