小さな習慣03: いつでも、どこにでも本を持ち歩く
この「人生を変える小さな習慣」のシリーズの目的は、普通誰もが気をつけている習慣から、それはいったい何の役にたつのだというものまでを集めて、意外に小さなことで大きな流れを作ることができることを示すことだったりします。
先週の「30分の読書」はなるほど誰でもかくあれかしと思うような習慣です。しかし実際に忙しい毎日に30分を生み出すことは難しいという人もいるでしょう。
そこで、読書家だと誰でも知ってることではあるのですが、「本をどこにでも持ち歩く」という習慣を並行して実践すると、にわかにこれが楽になります。
エレベータを待つあいだに1ページ
この「どこにでも」というのは、本当に変人かと思われるくらいにどこにでも持ち歩くことで、意外に回収できる瞬間がたくさんあることを利用します。
エレベータがやってくるまでの一瞬、ホームで電車を待つ間の一瞬、信号をまっている数十秒、昼休みの最後の数分間、注文がやってくるまでの十分間。つまりは、一日のうちに散らばっている時間を集めてしまうのです。
よく並行して数冊を読む読書家から聞くのは、行き先のすべてに今読んでいる本があるというやりかたです。
簡単な本ならいざしらず、難しい本でもこんなことができるかというと、逆にこうして一日に何度も頭が本に戻るので数行ずつしか読めなくても理解はむしろ進むというのもあるのです。
ただ、この「いつでも、どこにでも」というのは本当に愚直に実践したほうがよいので、厚めの本を読んでいるときはちょっとマニアックな人に見えるのですが、それはみなさん覚悟しておられるでしょうから問題ないでしょう。
一日をこうして過ごすと、一日の終り、あるいは始めにまとめてとっておく読書の時間でさらに先に進むことができますし、あるいはこの時間は前回紹介したジャーナリングにあててもいいでしょう。
地味ですが、これは一生使えて、一生収穫が続く習慣なのです。