Periscope ProducerでTwitterがVRメディアプラットフォームへの一歩を踏み出す
ツイッターはここしばらくメディア会社としての地歩を固めつつあります。ツイートに対する写真だけではなく、動画の埋め込み。複数のツイートをまとめるモーメントの機能。そしてPeriscopeのライブ動画の直接うめこみなどです。
そしてライブ動画アプリのPerisocpeから、新しい展開であるPeriscope Producerが発表されています。Periscope ProducerはFacebook Live APIと似ており、これまでアプリのみからしかできなかった生放送を、パソコン側のエンコーダなどを入力にして自由に配信ができる仕組みです。
なぜわざわざPeriscopeがこうした機能を急いで開発したのか謎だったのですが、先日創業者のKeyvon Beykpourさんに東京のミートアップでお会いする機会があり、その理由の一端を垣間見ることができました。
Periscopeミートアップでツイッター社を訪問
ミートアップはツイッターの本社のセミナールームで行われました。大きな鳥さんが印象的で写真映えします。
みたいもん!のいしたにまさきさんが「あれ、面白いですよ」というので近づいた #LOVE のパネルが、直近で見ると:
なんと判子で作られていました! これは人々が集まるパブリックな場所という、ツイッターの本質をうまく表現していますね。
ミートアップ自体は国内の人気 Periscope ユーザーたちが一同に会して、互いにライブ動画を撮影したり、リアルでの自己紹介をしあったりと和気あいあいとした雰囲気で進められました。まだまだ若いコミュニティの良さってありますよね。
Periscope創業者のKeyvon Beykpourさんは、日本での利用のされ方や、マーケットの特殊性についてまだまだ調べているところで、今後のコミュニティの成長に注目しているとコメントし、いま活発に配信しているユーザーたちへの期待感を示しました。
また、Periscope Producer について、すでに番組をもっていて配信を行っている人がパソコンからもPeriscopeに参入する可能性について語るとともに、今後VR機能などについても組み込んでゆくことについて触れました。
このさりげなく触れたVR機能が Periscope Producer では重要で、ツイッターで配信をしている人が VR 対応したカメラで撮影し、それを閲覧している人が Playstation VR のようなデバイスを通して「その場」にいられるようにする可能性を示唆しています。それは Techcrunch でのインタビューでも言及されていました。
当面としては、Facebook LiveやYouTube Liveのような生放送の仕組み、あるいはTwitchのようなゲーム配信の仕組みに切り込んでゆく意味あいももちつつ、中長期的にはこの仕組みがVRへの足がかりになりそうです。
Facebookが人と人の「対面」をデジタル化してゆこうとして、GoogleがYouTubeをVRを含むメディア空間にしようとしているのに対して、Twitterはソーシャルメディアであり、メディア会社であるという特徴をどのように活用するつもりなのか、しばらく注目する必要があると思います。
わたしもPeriscope Producer機能に申し込んでみましたが、Keyvonさんによればいずれすべての人に利用可能な機能になる予定だということですので、申込みが受理されたらテストに「ライフハックLiveshow」の特別編を配信してみたいと思います。
#Periscope でライブ放送中 Morning breifing https://t.co/Nn0J3xVw9l
— 堀 E. 正岳(ほりまさたけ) (@mehori) 2016年10月17日
よろしければPeriscope、あるいはツイッターでフォローしていただければ、ときおり生放送をしていると思います。
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