Google Docsアプリがようやくスプリットスクリーンに対応してiPadが何倍も便利に
ビジネスシーンではまだまだ Microsoft Officeのファイルがスタンダードであることが多いものの、実際に作業の下書きをしたり、他の人と情報をコラボレーションする場合には、Google Docs & Spreadsheetを使うことのほうが多くなっています。
たとえばちょっとイベントの企画を立てるために離れた人と文章を共同で作成しなければいけないということになった場合、Office 365 や OveDrive アカウントを互いがもっているか確認するよりも、「Google Driveにいれますね」とすかさず言って、それが抵抗なく受け入れられるケースが多いのです。これは大きい。
そんな Google Docsにこれまでハードルとして残っていたのが、iPad におけるスプリットスクリーンに対する対応です。これが未対応だったなんて信じられないほどなのですが、実際アップデートしたアプリを使うと、あとには戻れないくらいに便利です。
作業と資料を一望して
iPad のスプリットスクリーン機能は、もちろん画面を二つに分割して、アプリを同時に動かしながら作業する機能です。
多くの場合は Evernote と Safari といったように、作業スペースと、調べている資料のスペースを分割して使うことによって、アプリ間を飛び回らずともよくなるという使い方をしています。
それが Google Docs に対応したことで、ひょっとするとパソコン自体よりも便利でスピーディに操作できる気がしてきます。
たとえばこちらは左に Google Docs、右側に Evernote を開いて、資料を見ながら草稿を執筆ということをしています。
あるいはこのようにスプレッドシートと、Scrivener for iOS を立ち上げておくこともありでしょう。
これが便利なのは、Google Docs & Spreadsheet は同期とコラボレーションが他のどのサービスよりも高速で安定しているという安心感に支えられているところが大きいといえます。
ここで資料を進めて、iPad を閉じて iPhone に移ったとしても、秒速で作業を再開することができるという安心感があるのです。
また今回のアップデートでは、Google Docsに画像や改ページの挿入機能も追加されています。わたしのように、研究で利用する図を入れながら原稿をどこでも書いてゆくスタイルの場合、ますます利用する価値があるわけです。
新しい MacBook Pro も噂されているところですが、むしろ単純な文書作成やメールといった日常の80%の作業についてはいかにして iOS デバイスだけで片付けてしまうかを、最近は意識するようにしています。
意外にそのほうが速く、そしてパソコンを持ち歩く手間がない分、楽だったりするのです。