スコッチブライトのスポンジ製品は「見えない秘密」を理解すると選びやすくなる #3mjp
**「あなたの半径 3m 以内には、なにかの形で 3M に関係した製品がある」**それくらいに幅広いジャンルの製品を生み出し続ける3Mですが、よくよく考えるとこのキャッチフレーズにはおかしいところがあります。
能動的に選んだ場合は別として、3M製品はどうしてそこまで身近に気づかれずに溢れているのでしょう。そうした「3Mの秘密」を紹介し続ける連続イベント、今回は身近なものの代表格といっていい掃除道具ブランド、「スコッチブライト」スポンジの回に参加してきました。
スコッチブライトがカバーする製品
スコッチブライトの Scotch の部分は、リチャード・ドリューらによって開発されたマスキングテープのブランドの名前であり、3M といえば Scotch と思い出すブランド名称として定着した名前です。それに対して、スコッチブライトは清掃パッドなどのブランドとして 1950 年代に誕生しました。
スコッチブライトという名前になじみがなくても、ドラッグストアやスーパーで、この子はみたことがあるはずです。スコッチブライトのイメージキャラクターの「スミちゃん」で、実はデザインはいまでは5代目の長寿キャラであったりします。
そのスコッチブライトは、掃除用品のブランドと説明すればわかりやすいのですが、それだと逆に製品の本質からは少し遠ざかってしまいます。一歩踏み込んだ説明をすると、それは**「不織布研磨材のブランド」**で、その代表格としてスポンジがあり、応用例として工業用研磨剤があるのです。
スポンジの秘密は、研磨剤にある
スポンジで汚れた皿を磨けばきれいになる。これはうっかり当然のこととして考えもしないことなのですが、どうして汚れが落ちるのに皿は傷つかないのか? ある汚れが得意なスポンジと別の汚れが得意なスポンジがあるのはなぜか? を考え始めると面白くなります。
その理由は、スポンジの磨く側を拡大してみてみるとわかります。
拡大してみてみると、不織布、つまりは織りのない繊維の表面がどこかごつごつとしていてなにかがこびりついているように見えます。これが、汚れを落とす作用をもっている研磨剤です。
つまり、汚れが落ちるけれども皿やキッチンの表面を傷つけない理由は、この繊維と研磨剤の強度の微妙な調整にあるわけです。スポンジが本質なのではなかった!
その理屈を理解できると、この「ハイブリッド研磨粒子」スポンジの原理もすぐに理解できます。このスポンジはコゲのような汚れから、茶渋のくすみのようなものまで落とすことができるのですが、その2つに対応するために粒径が異なる2つの研磨剤を使っているわけです。
コゲのために大きな粒子を不織布に付着させ、その大きな研磨粒子の上にくすみをとるための小さな研磨粒子を付着させる…。こんなことをよく思いつくものですが、原理がわかると使い方もわかるところは痛快ですよね。
実際に磨いてみた
さて、こうした違いを念頭に、自宅からもってきた、汚れの落ちにくいマグカップを磨いています。これまで、汚れがおちにくいものは歯磨き粉とブラシで磨くということをしていたのですが、スポンジで普通に洗剤だけをつかってみます。
こちらはきめ細かい泡立ちが特徴的な「泡立ちゆたか」スポンジシリーズ。Vine で撮影しているのは「研磨剤なし」のソフト版ですが、やはり「研磨剤あり」の別のスポンジを使ってみると、汚れの落ち方はすごいものがあります。逆にソフトは、とても繊細な食器を丁寧に洗うようなときに使えるわけです。
「ただのスポンジ」だったのが、研磨剤というカラクリを知るだけで、「ハイブリッド研磨粒子かどうか」「研磨剤ありかなしか」と選ぶ視点が生まれましたね。
ここまで理解できると、ガスコンロ・IH用のクリーナーが、なぜ表面に傷をつけないのかもすっと腹落ちします。この製品の場合、研磨剤に活性炭粒子を使っているので、汚れよりは硬いものの、ガラスよりは柔らかいという調整がしてあるのです。
見えない場所に、製品のすごさがあった!
生活にあわせてスポンジを選ぶ
不織布と、研磨剤。この見えない武器とともに、製品の形状によっても使いみちはさまざまに変わります。たとえば以前も紹介した風呂用スポンジですが、パイプにひっかけるととがった先端から自然に水がきれて乾燥しやすくなります。
さて、ここまでの説明を理解したうえで、スコッチブライトのスポンジの欄をみてみると、賢い選択ができそうな気がしてきます。
非常に多くの製品があるので迷いそうになるのですが、たいていの家庭ならば「繊細なもの」「油汚れなどをガッと洗いたいもの」「コンロ回り」の三種を軸にして、よりやわらかい「泡立ちゆたか」を選ぶか、スポンジではなくて不織布たわしやネットたわしを併用するかといった応用をできそうです。
また、交換時期についても 3M の担当のかたは有益な助言をしていて、スポンジそのものがへたるまで使うのではなく、研磨剤の摩耗する時期で交換するのが本来良いそうです。目安として3週間というからびっくりしたのですが、実際にそこまで高頻度で交換しなくとも、「スポンジの寿命は研磨剤の寿命」という視点があると実際に洗っていての感触で交換時期は指先が教えてくれるのではないかという気がします。
身近にある理由は、見えない場所にある
最初に、どうして 3M の製品は身近にひたひたと近寄ってくるのかという話題をとりあげましたが、スポンジという分野からもその理由が見えてくると思います。
非常に目立った、けばけばしい宣伝文句やブランディングよりも、見えない場所にある研磨剤のような微妙な製品の差が、多くの人の選び取りに影響して、自然と身の回りに集まってくるのですね。
今回も参加させていただき、面白い視点を見ることができて楽しかったです!
(追伸)
今回も、3M からは本ブログの読者のみなさんにプレゼント抽選の連絡が来ています。6/19までなのですが、なんだか尋常ではない量のスポンジを用意して応募を待っているそうですので覚悟してご応募ください。
今回は、担当の鵜飼さんがスミちゃんコスプレまでしてくださって奮闘しています。
頑張れスミちゃん!
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