TodoistがOSXとiOSでアップデート。自然言語認識、3D Touch、watchOS 2.0対応で嬉しい
タスク管理サービスTodoistのすばらしいのは、革命的な機能よりもユーザーの使用感をこれでもかこれでもかと磨いてゆくところです。おかげで、Todoistを利用しているのがOSXであっても、Windowsであっても、iOSであっても、ほとんど同じように使うことができます。
そのTodoistから、OSXとiOS全般にわたって大きなアップデートがありました。小さい、でも毎日の使用感をさらに向上する、実にTodoistらしいアップデートです。
OSXのクイック入力での自然言語対応
今回のアップデートで、OSXのTodoistの入力窓をどこからでも呼び出し、自然言語でのタスクの入力ができるようになっています。私の環境では Command + Shift + X で窓を呼び出し、そこからは自然にタスクを入力し、優先度を p1、p2 といった具合に入力できます。
この自然言語は「毎週月曜日9:00」といった具合に繰り返しタスクにも利用できます。英語と違って単語で区切りをつけるのは難しいので、入力する場合は「毎週月曜日 雑誌を買う」といった具合にスペースを適宜いれて調整するといいでしょう。たったこれだけですが、いくつかクリックや設定を飛び越えることができるので、積極的に使いやすくなります。
もちろん、細かい設定も引き出して入力することができます。Todoist の使い方として一番多いのが、とにかくタスクを受信箱に投げ込んでおいてあとで整理するというものです。このウィンドウも同じ思想でできており、プロジェクトを検索して入力することも可能ですが、最も利用頻度の高い部分に面積をつかう設計になっているのがとてもいい。
iOS アプリでの Force Touch 対応
iPhone 6s を使っている人ならば、新しいTodoistアプリの3D Touch機能によるタスク追加を利用できるようになっています。
ホーム画面でTodoistアイコンをプレスすると、そこから直接タスクを入力することができます。また、Todositアプリ内では、タスクに付随した URL や他人からのコメントをピーク・ポップすることができるようになっています。
他の人とTodoistを使っているなら、ノーティフィケーションにコメントの通知がやってくるようにもなりました。小さなことですが、タスクに対する通知にすぐに反応できるように作っているわけです。
Apple WatchのフェイスにTodoistが
Apple Watch対応にも大きなアップデートがありました。まずは watchOS 2.0 対応による、ネイティブアプリ化で、だいぶ応答が軽くなっています。また、フェイスにTodoistを追加し、次のタスク、あるいは現在のタスク数を表示させることが可能になりました。
実は Todoist と Apple Watch 連携が私が一番気に入っているものの一つで、タスクのGPS情報を入力しておくだけで、自宅に帰った時、店についた時などに適切にタスクを思い出させてくれます。これで何度助けられたことか!
まとめ
また今回、Safari の Todoist 拡張機能も新しくなっており、タスクの入力が簡単になっています。
Todoist は OSX と iPhone、iPad だけではなく、Windows も Android も含めて、すべてのプラットフォームでユーザーエクスペリエンスを追求する姿勢があります。これは OS 依存性のあるきらびやかな機能よりも、いつでもどこでも使えるということを重視した開発姿勢で、使えば使うほど、「なんだこれ、便利じゃないか…」としっくりくるのです。
そして今回のように、多くのユーザーがいる OSX / iOS プラットフォームも共通機能を実装したあとで、OS固有の機能を磨いてくるのが実にいい感じです。
まだ利用したことがないというひとは、ぜひ一度試してみてください。実のところ、タスク管理はもうTodoistが一つのスタンダードとみてよさそうなのですが、その理由がわかるとおもいます。