Backblazeはクラウドに常時バックアップを行う、パソコンの最後の砦
先日、サイバーセキュリティ月間に合わせて、『攻殻機動隊』と内閣サイバーセキュリティセンターがタイアップという話題を紹介しましたが、その2月もなかばでもう一つ、自分がパソコンを守るためにおこなっている習慣について書いておこうと思いました。
セキュリティというと、もちろんウィルスや攻撃に対して侵入させないことが最優先になるのですが、万が一のことがあったときに対する resilience、つまりは回復力・弾力も、あわせて考えておくのが得策です。ようするに、バックアップですね。セキュリティそのものではありませんが、自分を守るという意味でその延長線上で考えています。
以前から 3-2-1 バックアップのようなポリシーを紹介していましたが、クラウド技術の進展によって、「3箇所にバックアップをとる」「2種類の方法で」といった条項は考えなおしてもよいかと思っています。
そこで重要性を増してきたのが、Backblaze による連続バックアップです。
設定するだけで、背後で 24 時間オフサイトバックアップ
Backblaze の仕組みは簡単で、インストールしておくだけで常時ファイルの変化が Backblaze のクラウド上のストレージにバックアップされていきます。容量は基本的に無制限でアップロード速度のみが壁ですので、私の自宅では 3TB ほどの写真や音楽が保護されています。
動作は背後で静かに行われますし、ユーザーがダウンロードなどの作業をしている際はスロットルがかかるようになっていますので、マシンのネットワーク速度を逼迫することはありません。
うちだと、日平均129GBほどアップロードできるみたいですね。また、バッテリー使用時にもバックアップを行うかといった詳細も設定できます。
肝心のリストアはどのようにしておこなうかというと、ウェブにアクセスしてファイルの一覧からフォルダなどを選んでzipファイルとして転送する、あるいは USB ドライブ、外部ディスクを空輸してもらうという手段があります。空輸というと大げさに聞こえますが、家族の写真が全て消えたなどという非常時には、それくらいのことはしそうなものです。
柔軟な外部HDD対応と、フォルダ選別
Backblazeは起動するディスクを保存するタイプのバックアップではなく、あくまでファイルバックアップですので、最初からシステムや、アプリケーションは除外しておくということができます。
また、常時接続しているとは限らない外部HDDに関しては、30日まではファイルが消されたとはみなさず、14, 21, 28日目に警告のメールを送ってくれます。30日以上接続していないならば、データは解除されたものとみなして、ファイルを消去し始めます。30日というのはまあ、妥当な線といえるでしょう。
また、特定の拡張子、フォルダなどを除外する機能もアリますので、写真のみをバックアップするといった方法もとることができます。
Backblazeのいいところは、これだけのファイルのバックアップを無意識に行っておくことができる点です。ボタン一つ操作せずにです。このうえ TimeMachine バックアップなどがローカルにもありますので、ファイルを失う心配について費やす思考が格段にへる、それがありがたいことだと思っています。
ところでサイバーセキュリティ月間のほうは、「攻殻機動隊REALIZE x 官民連携サイバーセキュリティ月間」サイトにて、啓発用の漫画も公開されるなど、ノリノリのようです。
機会があれば、今月中にもう一つ関連する記事を書ければなと思います。