本を読んで、本を書こう。日本独立作家同盟主催「本を読ませる技術」イベントに登壇します

本を読むことは、本を書くことでもあります。ちょっと言い方が極端かもしれませんが、私はそう信じています。

読むという行為は、自分のなかにその書物の作品世界や、論理空間を構築することです。ここで著者が書いたとおりのものがわたしたちのなかに生まれることは決してなく、常に、本を触媒として「ほんのちょっと違う世界」が生まれるのです。これが、内的に書かれるもう一つの本なのです。私たちはみな、本を生み出しているといってもいいのです。

興味がでてきましたか?それならば、今回のこのイベントはおすすめかもしれません。

「デジハリ図書館長と一緒に考える『本を読ませる技術』」イベント

NPO法人日本独立作家同盟の主催で、「デジハリ図書館長と一緒に考える『本を読ませる技術』」というイベントが10月9日(金)19時から開催されます。

誰でも作品を発表し、簡単に販売できる時代です。紙の新刊は年間約8万点ですが、電子の新刊は年間約20万点。膨大な作品の中で、どうすれば自分の作品を埋もれさせず、読んでもらうことができるでしょうか?

今回のセミナーは、デジタルハリウッド大学の図書館長で、カリスマ書評ブロガーの橋本大也さんにご登壇いただき、書いた本をどうやって読んでもらうか? について、参加者の方々と共に考えていきたいと思います。

題材の選び方、タイトルの付け方、内容紹介をどう書くか、人目を惹くキャッチコピー、ブログやソーシャルメディアの活用方法など、ネットワーク時代に生きる出版関係者なら気になる話題が盛りだくさん! 第2部はLifehacking.jp堀 E.正岳さんとの対談「さいきん面白い本って少なくないですか?」です。

こうしてみると、作家を目指しているかたを中心としていると思われますが、ここで私の登場です。「面白い本が少ないですか?」というのはもちろん煽りです。面白い本はいくらでもあります。

でも、あえて、向こう見ずにも橋本大也さんをこのタイトルで煽ってみたいと思ったのは、ジャンルマンネリズム、手法のマンネリズム、コンテンツのより短期的な消費、バイラル化、ソーシャル化を背景に、「次の面白い本」ってなんだろう?と思ったからです。そしてそれはもちろん、本を読んでいる皆さんのなかに答えが芽生え始めているものに相違ありません。

小説を書いている人、詩を書いている人、マンガや動画を作っている人、ブログを書いているひと、それとも、自分の頭のなかだけの本の世界を構築している人。みんなが待ち望む「次の面白さ」は?

そんなテーマについて大也さんをけしかけてみたいと思います。読書の秋におすすめのイベントになりそうで、私もいまから楽しみです。

チケットは Peatix より、早い者勝ちでどうぞ!

  • 【日時】2015年10月9日(金)19:00~21:00(18:30開場)

  • 【場所】グラスシティ渋谷 10F HDE, Inc. 東京都渋谷区南平台町16番28号

  • 【入場料】一般 2000円、正会員・賛助会員 無料

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。